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2015年04月12日00:44

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精神安定剤と土曜日

メンタルクリニックに通っていた時に
もらった漢方薬の精神安定剤を
机の奥から見つけた。

なんだか最近すごく不安定な自己
に悩まされている。
食欲もそれほどないし、
外に出て人を見るとその人が
悪人なんじゃないかとかんくぐって
しまい精神をすり減らして疲弊する。

一人でいるとなんで自分はここにいるんだろうという変な違和感、そして自分が死んだ世界が
頭をよぎっていく。深く入り込まないように
思い出したようにお茶をなんども飲む。
吐き気はないが吐きたい気分。

道を歩いていると小学生の頃同級生だった
Sさんのお母さんとすれ違った。
Sさんの母親は突然私を呼び止め
「ポマトさんだよねぇ?うちの旦那が選挙
出てるのでよろしくね。」
とそれだけ言ってきた。
その足で期日前投票に出かけて
全く関係ない人に一票入れた。

その後、スーパーに立ち寄る途中で
道路に両翼だけ残った鳩の死骸が
転がっているのを目にした。
胴体は猫に食べられて綺麗になくなっていた。
鳩の死骸は幾度となく目撃してきたが
今回の死骸は珍しかった。
猫がバリバリと鳩の頭を砕いて
たべる光景が頭によぎった。
それが幼少期にテレビで見た
狐が兎の頭を噛み砕いて食べる姿とシンクロ
して胃酸が吹きこぼしそうになった。
幼少期の私はその光景を見て嘔吐して
しまったが今回はなんとか飲み込んだ。

スーパーに行くと夕方時ということもあって
人でごった返していた。
野菜と肉を買ってレジへ並ぶと
レジに私語厳禁というステッカーが
貼り付けてある。以前はなかったが
多分客が苦情を入れたのだろうと思う。
レジのスペースは畳一枚分ほどでそこに
人間が2人入って処理に当たっている。
私が並んだレジは中国人の女性が
担当しているのだが、なぜかそこだけ
人がついている。もしかして金額の計算ができないから人をつけられたのだろうかと
勝手に心配する。あの一畳もないスペースで
私語厳禁、2人並んで商品を黙々とレジに通す
と考えると監獄に似たものを感じた。

帰り道、以前まであった木造の
文化住宅、長屋は綺麗に取り壊されて
賃貸の小綺麗なマンションに変貌していた。
私が幼少期に通学路として通った
見慣れた風景がガラリと風貌を変えた。
文化住宅に住んでいた得体の知れない
住人たち、木造の古ちゃけた家々
狭くて暗い路地が全てなくなった。
取り壊された土地の上に好評分譲中の
登りを見る。この土地に過去と同じ
建物を建てていくような都市機構は
ないもんかなと思った。
勝手に人の思い出を壊しておいて
ぬけぬけとその上に個性のかけらもない
同じような家をコピペしていくのだろう。
過去を返してくれと思った。

家に帰るとどっと疲れてしまい
夕飯を食べた後にメンタルクリニックから
もらった漢方薬を飲んでいる自分がいた。
特に安堵することもない、
不安は薬で解決できるほど単純ではない。
みんなこんな不安を感じながら
考えながら生きているのだろうか?
気がつかないで生きられる人が
羨ましい。
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