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2015年04月04日20:43

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読書日記No.812(日本人の英語はなぜ間違うのか?)

■マーク・ピーターセン「日本人の英語はなぜ間違うのか?」2014年集英社インターナショナル刊

4月になって新年度が始まると、なぜだか向学心が芽生えるのは、まぁ
いいことかなと思っている。

大学を卒業して、もう38年経つが、心身が、この季節に反応しているのですね。

4月になって、NHKの英会話テキストを購入したのは、中学生のとき、高校生の
とき、大学生のとき、社会人になってからと、今まで4回あったが、いずれも、
2ヶ月と持たなかったのは、なにより、私の怠惰のせいです。

著者のマーク・ピーターセンさんは、一昨年、岩波新書の「実践 日本人の英語」
以来だが、もう20年以上、大学で日本人の学生に英語を教えてこられた方なので
日本人が学ぶ英語のウィークポイントを的確に把握していらっしゃいます。

本書の惹句を紹介しますね。

“ 英語が通じない理由は、中学校の教科書にあった!?
ベストセラー『日本人の英語』などで日本人の英語の弱点を指摘してきた著者が、
今回取り上げるのは、全国の中学生が使用している英語教科書。”

“教科書に含まれる数々の間違い・問題点を指摘し、その解決策を提示し、
使える英語・本物の英語を伝授する。
日本人が見過ごしてきた根本的な問題点にせまる新作書き下ろし。”

“ネイティヴ・スピーカーの英語に近づくヒントがいっぱい!ベストセラー作家が教える
リアル・イングリッシュ。英語下手の原因は中学校の教科書にあった!?奇妙な英語よ、
さ・よ・う・な・ら。 ”

仕事は、ドメスティックなので、英語を使用する差し迫った必要はないのだが、
本書を読むと、英語という言語の特性が、如何に日本語と違うのかが分かって、
そのあたりが、道楽読書として、面白いのかなと思ったりする。

章立てと小見出しを、ともに抜粋して、紹介しちゃいますね。

第1章 英語教科書が抱える問題
 ・あり得ない英語が掲載されている教科書

第2章 時制が足りない日本人の英語
 ・「村上春樹の紹介文」にみる時制の問題
 ・「過去完了形」を「過去形」で代用できるか

第3章 冠詞theと数への無関心
 ・教科書にみられる間違ったtheの用法
 ・複数を単数にしてしまう教科書

第4章 基本動詞・助動詞を使いこなす
 ・be going to とwillを使い分ける
 ・must=have toではない

第5章 仮定法の基本を理解する
 ・仮定法なしでは英語にならない
 ・couldはcanの過去にあらず

第6章 人気者“so”の用法に関する誤解
 ・日本人はsog大好き
 ・soを使うほどの因果関係があるのか?

第7章 itとthatと使い分ける
 ・itとthatの微妙な使い分け
 ・「それ」と言えば、itしか使えない

第10章 自然な英語を書くために
 ・「因果関係」がおかしい英文
 ・英語としてあり得ない奇妙な相づち

それなりに、英語に関心がある日本人にとって、ドキッとするような章立て
と小見出しが並んでいます。

でも、まぁ、大半の日本人にとって、英語は外国語なんで、ニュアンスと
言われても、よくわかりませんですよね。

本書は、その原因が、日本の中学英語教科書にあるのではないかと、
ネイティブにとって不自然な英語のオンパレードの、中学教科書を渉猟して
例文として紹介しています。

学習指導要領で、小学生から英語を教科にしようというのですから、文科省も
本書の指摘を真摯に受け止めたほうがよいのかもしれません。

60の手習いに英会話をNHKテキストを購入しようかなと、ふと思ったりして♪(笑)
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