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2015年03月26日00:46

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メンテ本日記:ハイドロとメカニカルのロードディスク

■ メンテ本日記:ハイドロとメカニカルのロードディスク

首都高の5号線が事故渋滞で神田橋までひどい渋滞で参りました。こんなの久ぶりですけど、まあいいか!。今日はメンテ本のスタジオ撮影の最終クールの始まりです。ロード用の油圧式ディスクブレーキ、ロード用のメカニカルディスクブレーキ装備の2台が届いているはずです。

こらこらケンタくん、あ・の・ね、油圧式ディスクブレーキを操るのはフールドという油でしょ、シマノの純正品のミネラルオイルを手に入れていなければ、作業できないヨ〜。何、忘れました!、だ。

メカニカルのディスクブレーキのドラッグ解消やブレーキパッドの交換、ブレーキレバーのストローク調整などの作業工程の撮影をしているから、フールドのキットを買って来てね。

というわけで、ロードディスクブレーキの調整や、油圧式のオイルラインへの注油を行いました。その結果ですが、マニュアルを見ながらでもできないことはないけど、プロメカニックに任せたほうがいいというのが結論です。

実際に作業を進めてみると、MTBの油圧式ブレーキの作業をなんども行っているにも関わらず、ロード用はそれでコツがいっぱいありました。しかも、この作業はライダーの安全に直接関わるブレーキシステムです。

メンテ本では油圧ディスクブレーキのリコンディショニングには、こういう面倒な作業が必要です。できればプロメカニックに任せましょう。という項目にしたいと思いました。メカニカルはデュアルピボットブレーキと同じくらいの作業の難易度で調整作業をできます。

2種類のロード用ディスクブレーキの作業工程の撮影だけで、丸1日使ってしまいました。ジャイアントのディスクブレーキはカーボンフロントフォークの左ブレードの末端と、左シートステーと左チェーンステーの三角のリヤエンド寄りに台座が設定されています。

アダプターをセットして、それを貫通する2本のボルトでブレーキキャリパーが固定されます。油圧式のブレーキレバーの引きの軽さは驚異的です。ワンフィンガーでブレーキレバーを引いてもフルブレーキングでき、しかも、ストッピングパワーも大きく、スピードコントロールも自在です。

メカニカルでもストッピングパワーは十分で、コントロール性能も申し分ありません。だけど、シマノの3支点のデュアルピボットブレーキでも十分なんじゃないかと言う疑問が。そうだ、ウエットもドライもブレーキング性能の変化が小さいんだった。

もし油圧式のディスクブレーキが不調だったら、やはりオイルが原因の可能性が高いと考えるのが普通でしょう。オイルラインのチェック、オイル量のチェック、気泡の解消などが点検の対象になります。

ブレーキパッドを取り外し、シリンダーにプレートを挟んでからミネラルオイル注入の作業を始めます。ドレンボルトを2mmアーレンキーで開いて、キャリパー側から注射器で30mlから50mlのミネラルオイルを注入します。

ブレーキレバー側にオイルが到達して、ブレーキレバーのミネラルオイルの口へねじ込んだジョウゴへ溢れ出るミネラルオイルへ、気泡が出なくなったらキャリパー側からの注入終了です。

今度は2mmアーレンキーでドレンボルトを0、5秒開いた瞬間に、ブレーキレバーを引いてという作業を3回くらい行い、今度はキャリパー側へ向かってジョウゴに溢れた出たミネラルオイルを送り込んで、キャリパー側に取り付けたチューブとビニール袋へ、オイルと一緒に気泡が出て排除され、完全に気泡を抜き取れます。

ブレーキレバーの動きは、ドレンボルトを締めて引くと、スカスカした感じから、かっちりシリンダーを押した反力を感じように変わります。オイルが漏れないようにジョウゴのセンを締めてから、ジョウゴを回してブレーキレバーから外し、オーリング付きのボルトをアーレンキーで締め込みます。

キャリパー側のホースとオイルがたまった袋を外し、ホースを取り付けていた穴にキャップを点けて、プレートを取り外し、ブレーキパッドを取り付けて作業は終了です。オイルの注入作業は大変だけど面白かったです。でも、レース現場でのオイルラインへの対応は大変ですね。

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