mixiユーザー(id:17119814)

2015年03月21日09:41

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原発って・・・(326)

さて島国である日本はどうか。日本にはご存知のように海外からのパイプラインなんても
のは無い。つまり日本は液化天然ガス、つまりタンカーによる輸入100パーセントなわけ
だ。だから状況としては石油とそんなに変わらないわけである。

ただ石油と違うのは、輸入元の国が石油の場合はほぼ全てが中東、という状態なのに対し
て天然ガスは東南アジア、オーストラリアからの輸入も多く、中東依存度が石油に比べる
と断然低い、というところだ。

日本がLNGで輸入するためには、ガス産出側にLNG化施設が必要である。この施設の
建設/運用コストもバカにならないものがある。これを相手に作ってもらうためには、相
当な長期購入契約を結ぶ必要がある。その際、当然ながらいくらで買うかという価格設定
もしておかなければいけない。

天然ガスは石油のように商品市場で取引されていたりはしない。だから価格相場なんても
のが存在しない。日本の場合は原油価格連動という方式で価格を決め、契約をしてきた。
日本の天然ガス輸入が本格化したのは1980年代に入ってからで、契約は30年、40
年という10年単位での長期契約である。だから当時の契約がまだ有効だったりする。

石油価格連動の契約だから、石油価格が上がるとガスの価格も上がってしまう。特に湾岸
戦争やソ連崩壊があった1990年以降は、中東の政情不安から石油価格の相場は上昇、
いっぽう民主化ロシアが大量にガスを産出し始めたためガス価格は低下。石油価格連動の
長期契約である日本の購入価格は、世界の相場から大きく乖離していった。

現在、日本の天然ガス購入単価は世界の主要国の中で断トツに高い。例えばアメリカと比
べると5倍もの価格で購入している。中国や韓国と比べても全然高いのだ。

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