人件費の高騰で、中国から撤退する日本企業が増えている。
中国が世界の工場と言われてきた理由は、人件費が安かったことにつきる。
それが、富裕層が増え消費が活発になるに従って、人件費が急騰し始めたのだ。
特に製造業の多い広州市では、最低賃金の約2割アップを決めるなど、
人件費の上昇はこれからも続くようだ。
今のところ、シチズンや東芝が1000人から900人規模の解雇に踏み切ったが、
強い反発を抑えるために、退職金の上積みするなど対応に追われた。
中国はいま富裕層を中心にバブルが起きており、
中国マネーによる日本のビル買収も盛んだ。
日本の企業がバブル期(1980年代)にニューヨークのロックフェラービルを
買収したのと同じ構図で、歴史は繰り返されるということだ。
いつか来た道を、いま中国が歩んでいる。
ログインしてコメントを確認・投稿する