あきる野市さんぽ「東秋留駅南部・法林寺から地蔵院」
○「普門寺」(野辺450)
五日市線東秋留駅のすぐ南に「普門寺」があります。文永6年（1269）北条時宗によって二宮神社の廃社跡地に建てられ、山号もこれに由来して神護山と名づけられたと伝えられています。当初は鎌倉の寿福寺末でしたが、明治初年に建長寺末となっています。
【しだれ桜】
山門を入ってすぐに大きなしだれ桜があります。
http://members.jcom.home.ne.jp/nobish/2207fumonji.html
http://blogs.yahoo.co.jp/qazxswedcvfr2004jp/54217449.html
○「新開院」(野辺435)
普門寺の東隣りに「新開院」があります。長禄元年（1457）の創立と伝えられ、本尊は大日如来です。飛地境外に薬師堂があります。
【薬師堂】
新開院の南に「薬師堂」があります。明治初年廃仏分離令の際に、鎌倉の鶴岡八幡宮から遷座した、薬師如来・日光・月光菩薩及び十二神将を安置しています。天井から吊ってある穴の開いた小石は、薬師様に眼病治癒の祈願に奉納したものといわれています。
http://okadosblog.blogspot.jp/2011/05/blog-post_6708.html
○「八雲神社」(野辺316)
新開院の南に「八雲神社」があります。御祭神は素盞嗚尊。長禄年間（1457〜60年）の創立と伝ええます。祇園牛頭天王を勧請して、村内の新開院が別当となって、毎年6月15日を祭日としていました。明治維新の折に八雲神社と改称。市指定有形文化財の五輪塔があります。
【湧水】
八雲神社の周辺は、多くの湧水が湧き出ることで知られています。その中で最大のものがこの八雲神社となります。豊富な水量は生活用水にも利用され、古くから地域に愛されてきました。また、ちょうど池を覆うかのように桜の木があり、春には非常に幻想的な景観を形成しています。
http://snusmumrik.blogzine.jp/blog/2013/01/post_054f.html
http://blog.goo.ne.jp/gozutennou/e/eaf765d7710d84eea7d427aa022f8d7f
○「前田耕地遺跡(前田公園内)」(野辺1-1)
八雲神社の北東にある前田公園内に「前田耕地遺跡」があります。地面に、柄鏡形敷石住居跡と弥生時代住居跡が復元されています。二宮考古館の学芸員の方は、「こんな山の中にと思うかも知れないけれど、あきる野市ではたくさんの遺跡が発見されていて、縄文の昔から人々の営みが続いていたことがわかっているんですよ。」といいます。発掘された石器の中には、伊豆諸島の神津島や八ヶ岳付近で産出した黒曜石を使ったものも含まれているといわれ、古代にもそんな広いネットワークがあったのかと驚かされます。ここでは多数の鮭の骨が発見されたそうで、現代では鮭が遡上する川の南限として、千葉県北東部を流れる栗山川が知られていますが、かつては秋川や多摩川にも鮭が来ていた時代があったのです。ただの廃墟のように見える遺跡も、こうして少し情報を得るとまた違って見えて楽しいものです。
http://inoues.net/club/edonotabi1.html
○「林泉寺」(小川650)
前田公園の南、熊の神社の北西に「林泉寺」があります。正安元年（1299）に創立され、開基は大隅土佐守と伝えられています。しかし、『新編武蔵風土記稿』の法泉寺の箇所の記述によると、大隅でなく小川土佐守と記されています。開山は普門寺二世義堂可礼禅師です。林泉寺はほとんど忘れ去られたような小さな寺院であり、周囲を宅地に囲まれ、今もなお造成が続けられています。その南には、小さな赤い祠があり石仏が多く並んでいます。
【小川館跡】
林泉寺が小川氏の居館跡との伝承があり、付近には的場という小字名も残っています。小川館跡とされる場所は他にも候補地があり、居館跡の所在地については今も確証は得られていません。
http://jyokakuzukan.la.coocan.jp/001tokyo/041ogawa/ogawa.html
○「小川熊野神社」(小川639)
林泉寺の東南、小川交差点の北西角に「小川熊野神社」があります。創立年代は不詳でが、宝永5年（1708）修復の棟札があります。紀州熊野三社を勧請し、昔は熊野三社大権現と称しましたが、明治2年に改称しました。通称「おくまんさま」といわれます。古くは玉泉寺持でした。手入れの行き届いた気持ちのいい神社です。
【大ケヤキ】
本堂の左側に、ご神木の市指定天然記念物の大ケヤキがあります。幹周6.9m、樹高19m。
http://blog.goo.ne.jp/daimatsuno/e/24545604de7de6b69f03359a01a439a6
http://members2.jcom.home.ne.jp/y-tadashi-jp/akiruno_kumanojinjya/kumanojinjya.htm
○「小川観音堂」(小川1017)
小川熊野神社の東方、睦橋通りを東に行くと玉見が崎バス停のところに「小川観音堂」があります。小川観音堂には、次の「観音様に救われた人」の話があります。
《小川に大真山継（おおまやまつぐ）は戦さに出たが無事帰還した。妻は観音様に祈っていたおかげだといい、山継も観音様を拝むようになった。その後、山継は天平宝宇8年（764）の藤原仲麻呂の乱にかかわったということで、死罪を申し渡された。いざ首を切られる時に木像の観音様が現れ、山継のえり首を踏みつけた。そこへ天皇の使いが来て山継を信濃の国へ流すようにと命じた。山継はやがて許され、多摩郡の副長官に命じられた。》
この話は『日本霊異記』の中にあるそうです。
【観音坂】
睦橋通りの小河観音堂から北西に上る坂は、「観音坂」と呼ばれています。
○「二宮城址」(二宮1695)
小川観音堂の北東、秋山ハイツ東側入口に「二宮城址」があります。二宮城の伝承地は、二宮の地に二宮神社や屋城小学校など幾つかあり、法林寺(法林寺城址)の向かい側の丘（小字御屋敷）もそのひとつとされています。『新編武蔵風土記稿』の小川村、御屋敷の項に、「東北の方多摩川に傍たる陸田を云。」とあります。城址とされる場所は既に宅地化されており、遺構らしきものは見当たりませんが、舌状台地の先端に当たり、小流と多摩川に挟まれた要害な地形となっています。恐らく小流を堰き止め水濠があったと思われ、一部の池が釣堀となって残されています。昭和57年に発掘調査が行われ、掘立柱建物段状遺構柵列などの中世遺構が確認されています。二宮城に居住した大石氏は木曾義仲の末裔と称し、信濃国佐久郡大石郷の出身と伝えられています。大石氏は関東管領上杉憲顕に従い合戦で戦功を挙げ、上杉氏が関東へ移る際に付き従い多摩郡十三郷を与えられ二宮城を築城したと思われます。その後も大石氏は関東管領上杉氏の重臣として活躍し、その勢力を拡大してゆきます。勢力の拡大と共に、柏、高月、滝山、案下などの城も築城されていったものでしょう。一時は武蔵国の目代・守護代の要職を歴任し、大勢力を誇った大石氏ですが、庇護者であった上杉氏の没落とともに、新興勢力小田原北条氏に呑み込まれてしまい、独立勢力となることはできませんでした。近年まで白壁の城館のような邸宅があり、二宮城址の案内板と石碑がありましたが、邸宅は取り壊され案内板と石碑も撤去されています。
http://atenzasports23z.blog.so-net.ne.jp/2012-12-14
http://jyokakuzukan.la.coocan.jp/001tokyo/026ninomiya/ninomiya.html
【まつや坂】(二宮東2-8)
二宮城址の北方、二宮東2-8と2-9の間を北に上る坂は「まつや坂」と呼ばれています。
○「法林寺」(小川東2-12)
二宮城址の南に「法林寺」があります。寺伝によれば、延喜12年（912）2月21日に開かれたといわれています。応永年間（1394〜1428年）に大江道広を開基とし、法光円融禅師により再興されました。本堂には、鎌倉鶴岡八幡宮から遷座された木造達磨大師座像を安置しており、境内には市天然記念物に指定されている古木のシラカシがあります。また、境内の北東側には土塁が残されており、中世にこの地に勢力を持った大石氏の城跡ではないかと推察されていますが、定かではありません。大晦日には、除夜の鐘をつくことができることで知られています。
【法林寺居館跡】
秋川の対岸に「高月城」、街道を面して「小川城」の位置する法林寺が居館址といわれています。『日本城郭大系』に、「北側に総門を構え、総門外側の土塁が中世居館の遺構と推定される。外側の湿田は水堀と考えられ、土塁は角欠けの様式をよく示しており、水堀の幅員は10ｍほどである。」とあるものの、それらの確認はできませんでしたが、法林寺の東にある「寺前公園」に土塁跡が見られます。
http://jyokakuzukan.la.coocan.jp/001tokyo/039hourinji/hourinji.html
http://blogs.yahoo.co.jp/miyahamakisa/41742441.html
○「どうどう坂」(小川)
宝清寺の東側、東秋川橋から北方向に上る坂は「どうどう坂」と呼ばれています。昔は、宝清寺前から一気に田んぼに下だる急坂でした。駄馬を「どう、どう」と励まさなければ登らなかったので、その掛け声が坂名になったのではないでしょうか。
○「宝清寺」(小川101)
どうどう坂の西方に「宝清寺」があります。宝清寺は市内唯一の日蓮宗で、身延山久遠寺の末寺です。開山は法清院日信、開基は元和年中（1615〜23年）大御番を勤めた青木勘左衛門といいます。最初は東照山と号していましたが、宝永年間（1704〜11年）に水谷信濃守が祈願所としたことにより、水谷山と改めました。
http://www.ab.auone-net.jp/~houseiji/
【しだれ桜】
門前にしだれ桜があり、あきる野市の保存樹木に指定されています。
http://photograph.pro/jp/sakura/shutoken/tokyo/hoseiji.html
【小川城址】
宝清寺境内にあったといわれている平山城が「小川城」です。標高100ｍ、比高10ｍ。築城は小川土佐守という人物が居宅を構えたことに始まるといいますが、詳細は不明。城址は秋川を望む崖端に位置し、秋川に落ち込む細流が東側を深く画しています。北から西側についても小流が自然の堀として要害を形成しています。遺構らしきものは見当たりませんが、上記の地形をうまく利用した城郭を形成していたのであろうことはうかがえます。ただ戦国期に、近くにある高月城(八王子市高月町)や滝山城(八王子市高月町)、法林寺館などとの関連は全く不明です。
【宝清寺七面堂】
宝清寺の南、急な段丘崖上にあり、ここを小川城とする説があります。七面堂は身延山で日蓮の説教を聞いていた女人、実は竜で後に七面山に棲み身延山の鬼門を守るようになった七面天女を祀ります。
http://ameblo.jp/napo-jou/entry-11525149999.html
○「熊野神社」(小川470)
宝清寺の南に「熊野神社」があります。元和年間（1615〜24年）に創建され、寛文年間（1661〜73年）に再建されたと伝えられています。俗称は「久保のおくまんさま」。東秋川橋から落合坂を登りつめた左手に鎮座しています。
【落合坂】
熊野神社の北側から東方向に、東秋川橋の方へ下る坂は「落合坂」と呼ばれています。久保の慈眼寺方面と野辺の下原方面と宝清寺方面の道が、久保地蔵堂の前で落ち合うために、この名で呼ばれるようになりました。
○「久保地蔵堂の鬼子母神」(小川562)
落合坂の坂上に「久保地蔵堂」があり、鬼子母神が祀られています。一見子育て観音のようですが、観音にしては乳房が大きく、抱いた子供も左手を乳房に当てています。『秋川市史』も鬼子母神としています。久保は、『新編武蔵風土記稿』の小川村の小名として紹介されています。地蔵堂の前に六地蔵があります。
http://tama-kosatsu.at.webry.info/201303/article_1.html
○「慈眼寺」(小川484)
熊野神社の南隣に「慈眼寺」があります。開創は応永7年（1400）と伝えられ、開山は法林寺三世の天輪光��禅師で、開基は大江氏と伝えられています。大江氏は法林寺を開いた大江道広の一族で、片倉城を中心に八王子南部地域に勢力を振るっていました。
【閻魔大王石仏】
閻魔大王石仏は目を見開き、「喝」と叫んでいるような大きく開いた口、睨みつけているような恐ろしげな顔をしています。長い間、ここ小川の人たちを見守ってきました。
○「秋川ふれあいランド」(小川1343)
東秋川橋のたもとのある「秋川ふれあいランド」は、中央自動車道八王子ＩＣから近く、アクセスがとても便利ということもあって、人気のバーベキュースポットです。川原が広く視界が開けているので、ゆったり気分でバーベキューを楽しめます。高速道路から近く、都心エリアからもアクセスが良いのが特徴です。
http://www.mapple.net/spots/G01300395402.htm
○「野辺の寒念仏塔と男根形石棒」(野辺)
落合坂せせらぎ通りを北西に睦橋通りへと進んだ途中、睦橋通りの手前100ｍの三差路に寛政11年（1799）建立の「寒念仏塔」があります。右の祠内には、縄文人がこしらえたと見られる男根形石棒2本が祀られています。土中から発見されたこの男根形石棒は、平成17年ごろまですぐ近くの民家の屋敷神でしたが、家庭の事情でこちらに祀られるようになりました。
http://members3.jcom.home.ne.jp/seihaku/data/term/05-5.html
○「まちや坂下の大六天の祠」(野辺922)
まちや坂下に「大六天の祠」があります。普門寺持で、田村建設の敷地の傍で田村建設が祀っているといます。このあたりの地名を野辺大六天といいます。
【まちや坂】
落合坂せせらぎ通りから睦橋通りへ出た信号の西の次の信号から、南西に下る坂は「まちや坂」と呼ばれています。坂下の大六天の祠のすぐ下のハケを「まちやバケ」といいました。埼玉県入間市の扇町屋というところへ、戸吹の宮下の人たちが、馬を引いて米の買出しなどに通った時にこの坂を登ったので、「まちや坂」と呼ぶようになったといいます。町屋へいく道は、秋留台地の中にも「町屋街道」が通っています。戸吹は秋川の南の八王子市で、そこからこの坂を通って入間市まで行ったようです。
http://nobecyounaikai.web.fc2.com/nobe_timeikou/s_nobe_koazakou3.html
○「日室塚跡」(野辺1050)
大六天の祠の西隣に「日室(ひむろ)塚」がありました。日室塚の地名は、この地域の南隅に日室塚があったことによります。聞書では、日室塚は5尺ぐらい（約1.5ｍ）の塚であって、その上に太い白檀の木（おにしばのような葉で、長生するが育ちの悪い木）が二本あり、大岳山の一の鳥居となっていました。私有地の中にあったので、昭和25年頃、塚をじゃまになり平らにしてしまいました。しかし、塚の中からは何も出てこなかったといいます。近くを探しながら歩いてみましたが、現在は住宅地になってしまい、確認することはできませんでした。
http://nobecyounaikai.web.fc2.com/nobe_timeikou/s_nobe_koazakou3.html
○「待合坂（ごほう坂、鎌倉街道）」(雨間)
大六天の祠から崖上を西に向かうと、「待合坂」（ごほう坂）に出ます。古老は日室坂とも呼んだといいます。この坂は鎌倉街道で、下って行くと「地蔵院」があります。樹にぶら下げられた朽ちかけの黒い標識(あきる野市設置)に「待合坂」とあり、小さな石仏もあります。この坂だけでなく標識を新しく設置することを、あきる野市にお願いしたいものです。待合坂については、次の秋川の昔話「ごほう坂」があります。
《明治の初め、雨間のとばく場に飯能から「ごほう」という親分がやって来ていかさまばくちなどで村人を苦しめた。雨間村の甚八という男がごほうの卑怯なやり方に我慢ができず、ごほうに渡船場(雨間の渡し)で酒を飲ませ坂下で待ち伏せて刃物でごほうを刺した。ごほうは地蔵院に逃げ込んだが命は助からなかった。甚八は服役し、模範囚で2年早く出所して畑などを耕し静かに暮らしていたが、いつしか村人の相談相手にもなり慕われるようになった。甚八を慕って13年も待ち続けた娘もいたが、甚八は「俺のような前科者にはもったいない」といって、一緒にはならなかったという。》
○「地蔵院」(雨間1101)
待合坂を下って行くと「地蔵院」があります。永享10年（1438）の創立で、享徳年間（1452〜55年）になって碧山有泉禅師を請じて開山しました。本尊は地蔵菩薩。養蚕の神として知られる金色蚕姫像があります。切妻造りの山門は徳川末期のものです。境内には、都天然記念物カゴノキと市指定の板碑やカヤがあります。
http://iitera.net/temple/jizouin/access.html
【カゴノキ(ナンジャモンジャの木)】
本堂左手奥の墓地の北東上に、当地方最大のカゴノキ(ナンジャモンジャの木)があります。市の天然記念物として指定されています。次の説明があります。
《カゴノキはクスノキ科の常緑高木で、関東地方以南の暖地に多く分布しています。樹皮は楕円形に点々とはがれる性質をもち、その様子があたかも鹿の子の斑点のように見えることから、この名がつけられたと考えられています。地元では正体がわからない樹という意味で「ナンジャモンジャ」とも呼ばれています。樹高は22m、地面から1.2mの高さでの幹周りは約4mあり、高くそびえる姿はとても雄大です。》
http://seseragi.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-1a0f.html
【地蔵院のカヤ】
本殿手前左側に、幹が三本に分岐した大きなカヤが立っています。幹の根元にはお地蔵さんや祠が祀ってあります。次の説明があります。
《カヤはイチイ科の常緑高木です。宮城県以南に分布し、材は硬く、基盤の材料などに使用されます。このカヤは根元で三本に分かれ、主幹の樹高は約20m、地面から1.2mの高さでの幹周りは約4.5mあります。樹勢は非常に旺盛で、高く聳える姿は見事です。》
http://seseragi.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-97fa.html
【板碑二基】
本堂の中に「板碑」が二基あります。
http://blogs.yahoo.co.jp/qazxswedcvfr2004jp/34545781.html
○「七辻(鎌倉街道)」(野辺)
地蔵院から鎌倉街道の待合坂に戻り上って行くと、東秋留小学校の南西、睦橋通りに出た付近を「七辻」といいます。六道の辻はよくありますが、七辻はめずらしいです。
○「六道の地蔵堂(六道の辻、鎌倉街道)」(野辺)
さらに東秋留小学校の前を東に行くと、飯坂の坂下の「六道の辻」に、二体の地蔵尊を安置する「六道の地蔵堂」があります。一体は元禄11年(1698) の地蔵菩薩です。地蔵堂は普門寺の所管で、この周辺は住居や商店ができてにぎやかになっていますが、昭和の初め頃まではそれが少なく淋しいところでした。
http://tama-kosatsu.at.webry.info/200910/article_59.html
【六道の辻(鎌倉街道)】
飯坂の坂下は鎌倉街道などの三本の道路が交叉して、「六道の辻」と呼ばれました。昔はさびしいところで、辻に地蔵様が祀られていました。
【飯坂(鎌倉街道)】
六道の辻から五日市線の間の鎌倉街道の道筋は、「飯坂」と呼ばれています。昔、検地に来た役人がここで昼食を食べたので、「飯坂」というのだと聞書にあります。しかしこれは付会でしょう。「飯」は「高い所」をさす言葉で、小高い所にある田や土地へ上る坂です。坂上を進んだ五日市線の北側に北飯坂、南飯坂という地名が残っています。
【諏訪坂(鎌倉街道)】
飯坂の北、五日市線を超えて五日市街道にむけて登っていく急な坂は「諏訪坂」と呼ばれていました。鎌倉街道の中にある坂の一つです。鎌倉街道はその先、松海道のエノキ(一本榎)に向かいます。江戸時代、この近くにお諏訪様(今はありません)があり、「おすわ坂」とも「医者坂」とも呼ばれていました。医者坂は、坂上の清水外科によるのかどうかは不明です。
http://nobecyounaikai.web.fc2.com/nobe_timeikou/s_nobe_koazakou2.html
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