『7SEEDS 28』
<ストーリー>
次々と佐渡島に集まるチームのメンバーたち。しかし、そこには巨大なアリが生息し、さらに人間に幻覚を見せる作用を持つ生物がいた。閉じ込められた人々を救おうと地下に降りた春と新巻もまた幻覚に囚われてしまう・・・
<コメント>
遂に佐渡島に集結しつつあるメンバーたち。さて今回は「幻覚に囚われた人物が幸福な幻覚か、過酷な現実のどちらを選ぶのか」というアニメやSFではよくあるシチュエーションが出てくる。
これは下手をすれば感傷的で納得できないものになることが多いのだが、この作品では28巻かけてじっくりと“過酷だけれどもかけがえない現実を生きてきたチームの人々”を描いているからこそ、あえて現実を選ぶメンバーの姿に感動してしまう。特にいじけ虫で引きこもりだったナツが心に沸き起こる寂しさから「楽しいことがあったから寂しさが判るんだ、私はあそこにいた」と気がつき、優しい両親に「行って来ます」と泣きながら別れを告げて現実に帰ってくる姿にもっとも感動してしまう。
さて、遂にコンピューターを通じてだけれども春と嵐が会話を持った。うん、これは完結がちかいのだなあ。ワクワクしていた話だけに終わりが見えてきたらホッとするやら寂しいやら。
7SEEDS(28) (フラワーCアルファ〔フラワーズ〕)
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