武蔵村山市さんぽ「八坂神社・真福寺から萩ノ尾薬師堂」
○「大日堂庚申塔」(神明3-12)
多摩都市モノレール上北台駅からMMシャトルバスに乗り、神明橋北で下車すると、ちょうど目の前に「大日堂」と「庚申塔」があります。大日堂の中に、享保8年（1723）造立の総高126�僂痢峩盥箜β臚�如来」が安置されています。台座には、神明ヶ谷戸地区の24名の名前と日待供養の造立趣旨が刻まれています。しかし、施錠され開放されていませんでした。大日堂の入口横に「庚申塔」と「地蔵尊」があります。庚申塔の説明板に次の説明があります。
《庚申塔（市指定有形民俗文化財）は、江戸時代中期の宝暦9年（1759）に造立されたもので、江戸時代庚申信仰が庶民の間にひろまり、市内に21基現存していますがこの塔は代表的なものだそうです。駒形で高さ92�僉�幅37�僂任后�正面上部に日月、中央に六手の青面金剛、下部に三猿が彫り込まれています。この庚申塔は、長い年月風雨にさらされ風化が著しいですが、青面金剛の規範にのっとった典型的な形式をしています。》
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-dainichidou.html
○「石橋供養塔(念仏塚橋)」(神明4-31)
ちょっと寄り道で、空堀川を西に向かうと「念仏塚橋」があり、橋の南詰に「石橋供養塔」がありますが、詳細は不明です。なお、念仏塚橋の南すぐのところに「念仏塚遺跡」があります。
○「後ヶ谷戸神明社」(神明2-86)
もとに戻り大日堂庚申塔から北に向かうと、神明通り沿いに「後ヶ谷戸神明社」があります。神明は「天地神明に誓う」などと使われるように、もともと八百万（やおよろず）の神総体に対する尊称でしたが、後にもっぱら伊勢神宮を指すようになりました。こじんまりした村の鎮守という感じで、参道の説明版に次の説明があります。
《建立年代は不詳ですが、以前遥拝所であったものを、神明ヶ谷の鎮守としたものといわれます。》
遥拝所とは「遠くへだたった所から拝む場所」ですので、この丘の上から伊勢神宮を遥拝していたようです。本殿の屋根の上には、伊勢神宮や各地の神明社で見られる鋭い柱が天に向かって伸びています。富士山を見渡せる景勝の地に社殿が建ち、まさに神明地区の鎮守として相応しい神明社です。
【板碑】
本殿の後ろに、三つの境内社が並んでいます。小さな鳥居を持つのが稲荷神社。 その横には板碑が祀られています。説明がないので、どのような板碑かは不明です。
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-shinmeisha.html
○「大橋の地蔵尊」(中藤5-19)
神明通りを東に向かい神明3丁目バス停から北に下ると、旧青梅街道大橋交差点手前の谷戸川に架かる大橋南詰のお堂の中に「大橋の地蔵尊」があり、次の説明があります。
《享保13年（1728）に中藤村の人々によって造立されたもので、地蔵尊は現世と来世を結びつける仏として庶民に親しまれてきましたが、この地蔵尊も無病息災や交通安全などを祈って大勢の人々がお参りしています。》
なお、ここから北に向かうと東大和市芋窪の笠松坂・多摩湖自転車道に行くことができます。
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-oohashijizou.html
○「八坂神社」(中藤5-86)
地蔵尊から青梅街道を西に向かって歩くと、右手の参道に「八坂神社」の一の鳥居が見えてきます。入口に説明板があり次の説明があります。
《祭神は素盞鳴命（スサノオノミコト）、建立年代は不明ですが、境内に弘化2年（1845）建立の常夜灯があります。また立皮（たてかわ）の桜と呼ばれる幹回り2ｍに及ぶ桜の名木があります。》
社殿は大きくありませんが、静寂な木立の中に建ちとても雰囲気のよい神社です。江戸時代には牛頭天王社といわれました。
【常夜灯】
4つの常夜灯がありましたが、弘化2年の常夜灯の確認を怠ってしまいました。
【立皮の桜】
境内に「立皮の桜」がありますが、幹回り2ｍと書かれたような大木ではありません。立皮の桜の看板がありますから、桜の大木は昔の話で、今の桜はその子孫なのかも知れません。
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-yasakajinja.html
○「熊野神社」(中藤3-23)
青梅街道をさらに西に向かうと、青梅街道が大きく南に曲がる個所に建つのが「熊野神社」です。この地は、東大和市を流れる奈良橋川の源流にあたる「谷津地区」で、熊野神社は谷津の鎮守です。鳥居の傍に説明版があり、次の説明があります。
《江戸時代は真福寺持ちでしたが、明治時代になって愛宕神社と合祀し、谷ツの鎮守となりました。社殿内には『指田日記』(後述)の筆者指田摂津正藤詮の筆による熊野権現の額が掛けられています。祭神伊弉諾尊（いざなぎのみこと）天照大神。》
丘陵に架かる石段の上にこじんまりした社殿が建っており、陽光をいっぱい浴びた明るい感じの神社です。社殿の右には「日露記念碑」が立ち、その後ろに境内社と熊野神社神輿舎が建っています。
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-kumanojinja.html
○「堂山墓地の如意輪観音像」(神明2-30)
真福寺参道入口の青梅街道を挟んで反対側東方台地に「堂山墓地」があり、墓地に入ると広場にはお堂「十王堂」が、墓地入口に石造の「如意輪観音像」があり次の説明があります。
《この如意輪観音像は市内にも数多く存在しますが、慶安5年（1652）の年号があることから江戸時代前期に属する市内ではもちろん近隣でも古い石仏の一つです。銘文には念仏供養のための造立趣旨のほか、丑女敬白と刻まれています。一般に如意輪観音像は、木造では一面六臂（腕）のものが多く、石仏では一面二臂に簡略化され、しかも小型のものが多く見られます。この像は石仏では非常に珍しい大型の一面六臂像であり、総高は154�僂△蠅泙后�》
この後真福寺に参詣して、この堂山墓地が真福寺の墓地であることを知り、観音堂裏にも墓地がある真福寺のスケールの大きさに感服しました。
http://hizou.30maps.com/map/21007
○「庚申塔と馬頭観音(真福寺入口)」(中藤1-50)
真福寺への道に入ると、右側路傍に文化4年（1807）銘の「庚申塔」と「馬頭観音」があります。馬頭観音は観音菩薩の変化身の一つであり、観音としては珍しく忿怒の姿をとります。江戸時代以降、荷運びの馬が急死した路傍や馬捨場などに馬頭観音が祀られ、動物供養塔としての意味がつよくなっていったとされます。
http://moon.ap.teacup.com/satoi/93.html
○「入り天満宮」(中藤1-50)
さらに真福寺に向かうと、右手に「入り天満宮」があります。神社の横から境内に入りましたが、参道の入口は青梅街道に近い丘陵の下にあります。天満宮としては少し小振りな社殿が建っています。境内入口に説明版があり、次の説明があります。
《元は真福寺持ちでしたが、明治時代以後神仏分離により、入りの氏神として氏子が管理するようになりました。祭神は菅原道真公で、ほかに真福寺持ちであった八坂社・稲荷社・水天宮が合祀されています。》
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-iritenmangu.html
○「真福寺」(中藤1-37)
真福寺の参道を進むと、江戸時代の建立とされている荘厳な山門があります。説明版には次の説明があります。
《山門楼上にかけられている梵鐘は、寛永15年（1638）に檀家の協力により鋳造された。梵鐘に、この寺が正応3年（1290）に瀧性法師によって再興されたことなどの由緒が刻まれており、年代のうえからも貴重なものとして、第二次世界大戦の時に供出を免除された。宝暦年間当寺が火災にあった際、亀裂が入り撞けなくなった。》
山門をくぐると広い境内に、とても大きな本堂が建っています。説明版には次の説明があります。
《龍華山清浄光院真福寺と号し、奈良時代和銅3年（710）行基によって創建され、その後承久2年（1220）に雷によって焼失したと伝えられる故利です。正応3年（1290）に龍性（瀧性ともいう）法師によって中興開山されました。現在の本堂は安永7年（1778）の建立で、本尊は薬師如来。》
真福寺は真言宗豊山派のこの地方での本寺。狭山丘陵周辺の真言宗豊山派の22寺が真福寺の末寺であり、東大和市の雲性寺(阿弥陀如来)・蓮華寺(不動明王)・慶性院(不動明王)が末寺に含まれます。境内には鐘楼や五輪塔が配置され、風格のある大寺で、徳川家康より御朱印地（将軍の朱印状によって領有を認められた寺社の領地）として20石が与えられたといいます。
【天井図】
本堂前に天井図(非公開)の写真があり、次の説明があります。
《本堂の格天井に描かれている花鳥画は、天保10年（1839）檀家及び末寺の協力により完成した。一般には、百花百鳥といわれ、百枚に花、九十九枚に鳥、一枚に竜が描かれている。作者は、石川文松で現青梅市に生まれ、多摩や入間地方を中心に活躍した画人であり、当寺には花鳥画のほかに同人作の『板戸の十六羅漢画』が残されている。》
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-shinpukuji.html
【中藤百観音堂】
本堂の左手丘陵に江戸時代建立と伝えられる「中藤百観音堂」があります。享保（1742頃）と宝暦（1757頃）の二度の火災で文書類が焼失したため、詳細が不明です。境内では、この観音堂が一番古い建物だそうです。狭山三十三観音の20番札所になっていて、「狭山観音二十番札所」の石碑があります。観音堂にはご本尊として阿弥陀如来が祀られ、阿弥陀如来の左右には江戸時代の中頃から奉納され始めた百体観音が安置されています。１月第４日曜日に護摩供養があり、その時に観音堂内部が公開されます。
【真福寺城址】
真福寺の丘陵の上は城址だという説があります。武蔵野を見下ろす展望の地ですから、城や砦があってもおかしくありません。真福寺城は、江戸城を築いたことで知られる太田道灌が構えた陣城といわれ、現在の第三小学校、真福寺の近辺が陣城跡とされていますが、特に遺構は残っていなせん。
http://blogs.yahoo.co.jp/lunatic_rosier/45899173.html
○「原山の地蔵尊」(中央3-56)
真福寺から南に下ると、路傍の祠の中に赤い帽子と赤い前掛けの大きなお地蔵様の立像があります。これが「原山の地蔵尊」といわれ、説明版には次の説明があります。
《台座の正面に「享保四歳（1719）念仏供、原山村」と刻まれています。土地のお祭りのとき、人があやめられその供養として村人が造立したと伝えられており、今なお子育地蔵として信仰されています。》
もともとは旧青梅街道の辻（中央2-38）にありましたが、明治時代に原山巡査駐在所（現在の中藤交番）を建てる都合から現在の場所に移されました。
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-harayamajizou.html
○「原山神明社」(中央3-71)
原山の地蔵尊から西に向かうと「原山新明社」があります。白い大きな鳥居が立っていますが、鳥居の近くにある筈の説明板が見当たりません。こじんまりした本殿は、拝殿の後ろに離れて建っています。この神明社が原山村の鎮守か氏神様と思われますが、武蔵村山市資料にも全く記載がないのが不思議です。これで武蔵村山市内の神明社は3社目、1km 程度の間隔で同じ神社が3社もあるのは驚きです。
【六ツ指地蔵尊】(中央3-73)
境内の右奥の丘に「六ツ指地蔵尊」の祠があり、説明版に次の説明があります。
《江戸時代のはじめ、屋敷山に前島十左衛門という地頭の屋敷があり、この地を支配していました。その娘にどうしたことか指が六本あり、年頃になると世をはかなんで自殺したので、村人が彼女を哀れんでその菩提のために六ツ指地蔵尊を建てたと伝えられています。今は子育て地蔵として信仰されています。》
豊臣秀吉も指が六本あったといわれているので、六ツ指であっても男は出世できますが、女は哀しい運命を辿らなくてはいけないとは無常です。
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-mutsuyubijizou.html
○「指田医院の屋敷門」(中央3-50)
青梅街道をさらに西に向かうと、「指田医院」の看板を見つけました。医院の横にとても貫禄を備えた「屋敷門」があります。ここが有名な『指田日記』が書かれた指田家ではないかと思われます。武蔵村山市資料には、次の説明があります。
《指田日記は、武蔵国多摩郡中藤村の陰陽師（民間で私的に祈祷や占術を行う者）で神職でもあった指田摂津藤詮が天保５年（1834）から明治４年までの38年間書きつづった日記です。日記は16冊に分れており、現在の武蔵村山市内及び周辺地域の世情や産業、風俗、慣習などを知ることができる貴重な資料です。中でも黒船来航や安政の大地震の情報が極めて正確であることから、後年、藤詮の指示により子息の鴻斎が抜粋、清書したものと推測されていました。それを裏付けるように、近年発見されて追加指定した「明治4年辛未日記」は、前15冊とは違い横帳の体裁に草書体で書かれており、これこそ藤詮が亡くなる直前まで書き記した自筆の日記であることがわかりました。》
http://ishakoko.jp/573659
○「原山観音堂」(中央3-85)
さらに西に向かい少し北に入ると、「原山観音堂」(狭山観音霊場第21番札所)があります。ご本尊は聖観音と書かれており、観音堂の扉の格子の隙間から内部を覗くと小さな仏像が鎮座しています。花も飾られ、ご本尊が大事に祭られているのがよく分かります。
http://www.ne.jp/asahi/joy/sasayama/21fudasyo.htm
○「萩ノ尾薬師堂」(中央3-7)
青梅街道の萩の尾薬師堂バス停の前に「萩ノ尾薬師堂」があります。境内は狭くなにか窮屈そうで、寺院のようでない建物です。説明版には次の説明があります。
《建立年代は不詳ですが、天正18年（1590）に滝山城(八王子城では)が落城の折、北条氏の家臣石川土佐守の娘の持仏である薬師如来を祀ったといわれています。》
滝山城落城は、八王子城落城の間違いではないでしょうか？ 滝山城主だった北条氏照は滝山城では守りが難しいと判断し、天文15年に八王子城を造り移り住んでいます。そして天正18年に豊臣秀吉軍の上杉・前田勢に攻められて、八王子城は落城しています。落城の際、氏照夫人や家族の婦女子が悲惨な自殺を遂げました。なお、氏照自身は北条氏本家の小田原城に居て秀吉に和議を申し入れて自刃しました。武蔵村山市資料には次のようにあります。
《薬師堂の本尊であるが、これは北条氏照の息女すめの方の守り本尊であるという。萩ノ尾と赤堀の人々の祖先は、武田氏や北条氏方の武将で、戦いに敗れてこの地に定住したという言い伝えをもっていることから、この人たちとの関わりがきわめて強い堂宇であることがいえよう。》
薬師如来像を所持していたのが、家臣の娘か氏照の息女かは分りませんが、説明板にある家臣の娘説を信じたいです。織田信長に敗れた武田家の家臣や豊臣秀吉に敗れた北条家の家臣たちが、この地に移り住んだというのは興味深いところです。
【宝簥印塔】
境内に萩ノ尾薬師堂の宝簥印塔の説明版があり、次の説明があります。
《この宝簥印塔は、延文元年（1356）の紀年銘がはっきり読み取れる中世の石塔である。宝簥印塔は五輪塔と並んで広く普及した塔形で、基礎、塔身、笠、相輪の四つの部分から成っているのであるが、この塔は現在、笠および基礎部分が残るだけである。さらに銘文には歿故了意禅尼という被葬者名と中世南北朝時代の北朝年号である延文の年号を用いた死去年月日が刻まれている。》
宝簥印塔とは、墓塔、供養塔などに使われる仏塔で、五輪塔と同じく密教の塔です。さらに、境内の小さな石像や背の高いお地蔵様を安置したお堂がありますが説明がありません。
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-haginoyakushidou.html
http://www.digistats.net/image/2004_1/hgn.htm
○「稲荷大明神」(中央3-100)
萩ノ尾薬師堂から「稲荷大明神」を目指して北に向かいます。地図には記載があるものの、稲荷社が見つかりません。丘陵から突き出した尾根の上に墓地(上の山墓地)が見え、この墓地に上ると南側の木立の中に赤い鳥居の稲荷大明神がありました。小さな社殿と鳥居以外はなにもなく、社殿の中には狐の人形を沢山乗せた祠が鎮座しています。
○「日吉神社」(中央4-1)
稲荷大明神の西にある「日吉（ひえ）神社」は、住宅地に建つ神社です。入口に石橋供養塔があり、鳥居の近くの説明版に次の説明があります。
《創建年代は不詳ですが、御神体は元禄4年（1691）に三ヶ島の照明院から遷宮されたものです。現在の御霊社（社殿内に祀られています）は文化7年（1810）に、波多野文右衛門が奉納したものです。別名日枝神社、山王権現ともいわれます。祭神は大山咋尊（くいのみこと）。》
江戸時代には、山王権現・山王社、通称「山王様」といわれました。祭神の大山咋神は松尾大社の祭神でもあり、もともと比叡山（日枝山）に宿る山の神で延暦寺の鎮護神です。説明板に記載されている所沢市三ヶ島の照明院は地図になく、調べてみると「照明院の本尊が、明治初年の廃仏毀釈の際に、近くの宝生院に移された」とあるので、その時に照明院はなくなったようです。
【重松囃子】
毎年8月第1日曜日の日吉神社例大祭では、市指定の無形民俗文化財「重松囃子」が奉納されます。
http://namdak.blogspot.jp/2012/05/blog-post_679.html
http://www.geocities.jp/yokanbay/musamura-hiyoshijinja.html
○「吉祥院」(本町4-34)
日吉神社からさらに西に向かうと「吉祥院」があります。石段下の右に「狭山観音霊場 第22番札所 吉祥院 本尊聖観音」の看板があります。看板の横に「馬頭観音菩薩」の石柱が立ち、石段下の左に「庚申塔」の祠があります。石段下の右の説明板には次の説明があります。
《横龍山吉祥院は、曹洞宗長圓寺の末寺で、江戸時代のはじめ長圓寺三世竹同呑行（ちくどうどんぎょう）によって、開山されたと伝えられています。本尊は聖観音で、狭山22番の札所になっています。江戸時代の末ごろには寺子屋であったといわれています。明治時代には、明治5年の学制制定に基づき、第一小学校の前身である吉祥学舎が置かれていました。》
石段を上ると広い境内に明治36年に再建された本堂が建っていて、お寺というよりは古い大きな民家といいたいような造りです。吉祥院は武蔵村山市内の長円寺の末寺で、長円寺の住職が吉祥院の住職を兼ねています。
http://city.tachikawaonline.jp/view.php?area=25&id=513&mode=details
http://www.geocities.jp/moku_fuku/musamura-kichijouin.html
【馬頭観音と庚申塔】
石段下右に天明6年（1786）銘の「馬頭観音菩薩」の石柱が立ち、石下左に享保14年（1729）銘の「庚申塔」の祠があります。馬頭観音や庚申塔の祠を見ても、人々から愛されてきたお寺だということが良くわかります。
http://moon.ap.teacup.com/satoi/93.html
【村山第一小学校発祥の地】
境内に「村山第一小学校発祥の地」と書かれた木柱が立っていて、吉祥院の本堂が学び舎であったことが分ります。
http://hamadayori.com/hass-col/school/Murayama1sho.htm
【吉祥山遺跡】(本町4-33)
日吉神社から吉祥院の裏にかけて広がる舌状台地を「吉祥山」と呼んでいます。丘陵東側の谷戸に湧水があり、南に空堀川が流れています。「吉祥山遺跡」はこの台地全体にあり、約1万数千年前の旧石器時代から平安時代にかけての住居跡などが見つかっています。特に縄文時代については、住居跡とともにやじりや大量の土器類が出土しており、縄文晩期については狭山丘陵周辺における唯一の遺跡です。出土した遺物の一部は歴史民俗資料館に展示しています。
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