夕べ叔母さんから電話があり 今日家に来ると云うので 部屋のお掃除に蕎麦作り 久しぶりに蕎麦を作ってみる事にした この前は95対5でそば粉中心にしたら ちょっと不出来だったので 今日は6対4にしたら 当たり前だがうまく出来た 先だって旅行したおり とある店でそばを食ったが 残念ながら この店のより私が作った蕎麦の方が蕎麦らしくて旨ひ 叔母さんも母も わたしの打った蕎麦に軍配を上げてくれた 何しろ6対4ぢゃ うまく出来なひ方がどうかしている うまく出来て当然 汁はおとというどんを作って冷蔵庫に残してあったのでこれもをもとに再仕込み 二人とも抜群にうまい汁だと褒めてくれた 我が家のうどんも蕎麦も 普通売られているそれらよりはるかに上等である 写真に残そうかと思ったが 伸ばす前のは一枚あるんだが うっかり あんまり出来がいいので食ってしまった 残念 しかし 折角なので前々回のを擧げておくとしよう
母と叔母さんのおしゃべりの腰を折らんように読書 最近の愛読書は小林秀雄の文庫 実朝とモーツアルトの11章を読む いい文章だ そのなかに
独創家たらんとする空虚で陥穽に充ちた企図などに 彼は悩まされることはなかった
と言う一文があって いい表現だと思った 或いは
モーツアルトは「アヴェ・ヴェルム」を「魔笛」を書きながら書けたひとである
と云うのにも関心した この文庫三冊あって むかしは何処へ行くに付けても鞄に忍ばせていたもので 赤茶けてある意味読みづらい しかし年季の入った文庫とも云える 他にもいい文章が多くあって 最後の二つの文章も最近は愛読だ 骨董に真贋 内容も面白い 文庫はこれともうひとつ 文春の「考えるヒント」 あとは全集を取り出して読むことが多い 林房雄の「西郷隆盛」も再び雷同 使い方が微妙だ
さて紅葉がきれいだ 色づく季節 桜が満開で 皇帝ダリアの満開が見事だ ブルーベリーも赤く色づいて秋深しの感がある なんとなく京都に行ってみたいが 明日は雨か 急に思い立って動くにしても 雨では芳しくなひ 芳しくなひと云えば 佐藤春夫の本に どの本だか忘れている 明治神宮外苑で 多分銀杏の樹だろうが 金色に輝いて美しいとあり そこを歩くのも躊躇するようなことが書かれてあった ところがそんは風情を楽しみ御仁ばかりではなく 清掃人と云うのが来てみなきれいに掃いてしまうと云う さらにまだ枝についている黄葉まではたき落としているのを目撃して 目の前がくらくなるのを感じたと云う 至極もっとも 確かに落ち葉は掃かねば苦情が出るか
さて今宵一枚目 モーツアルト 小林秀雄を読んだ所為か セレナード11番と12番 ヴベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブル 録音は1982年 普通のCD 音量39.5dB 洗練かつ味わい深いモーツアルト と帯には書かれている 今夜は小林秀雄の「モーツアルト」を熟読するとするか
今宵二枚目はレコード 陽水ライブ・もどり道 1973年4月14日 彼の音楽媒体は始めてだ ひと月くらい前に購入 多分108円 レコードは裏返すと云う作業があるけれど いい音で鳴っている この時代のフォークはレコードで再現するが良いのかも知れなひ 然う謂えば SACDにフォークは少なひ というか今流行で云うところのJポップも少なひ 中森明菜と云う 最近見られなひ歌手のSACDは結構出ている いまだ人気があるのかな 需要がなくては作らんか
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