市内のジム仲間のAさんがオーディオをいろいろお持ちとのことでお邪魔させてもらいました。
オーディオ懐古録によると、1974年6月に発売され1979年頃まで受注生産で作られていたコスト面の制約を一切排除し、性能を最優先することを目標に開発された、当時のローディ技術の集大成にあたるスピーカーシステム。定価1本60万
http://audio-heritage.jp/LO-D/speaker/hs-1500.html
物価指数を調べますと、昭和40年と平成25年を比べるとざっと3.9倍 2本で120万の4倍として現在価格では480万円
低域には30cmコーン型ウーファー L-301を搭載しています。
コーン部はサンドイッチメタルコーンで、エッジにはギャザードエッジを採用しています。さらにLo-Dアクチュエーターを搭載することで歪の低減を図るとともに、ボイスコイルヒートシンクによってインピーダンス特性の平坦化も図っています。
河村信一郎先生の設計になるもので、このクラスでは世界最大の空気排除量を誇っており、密閉型です。
中域にはアルミ合金製セーラーキャップ型振動板を用いた複合型ユニット M-60を搭載しています。
高域にはカスケードホーンを用いたホーン型トゥイーター H-35Hを搭載してます。
エンクロージャーは米檜仕上げとなっています。
重量が69kgも、1枚木?積層合板であることも、廉価なHS400 HS500がおがくずのパーチクルボードであったのに比べれば、比較にならない箱コストです。
上写真はネット上のもので、こちらと背面が違います。
スピーカー端子はこのようなモニターらのプロ機器を思わせるもので左右どちらでも繋げられます。
当初繋がっていた装置。
下のはパソコンに繋げるミュージックサーバーで、隣になるPCからネット配信 CDらの音源を外部HDDに取り込むものです。
こちらが音源のメインで今はCDもレコードもほとんど聴いていないそうです。65歳にしては先進的で周りにあまりないタイプです。
音質はバスドラムら低音楽器の音の芯に欠け、ベースの輪郭も曖昧で失礼ながらちょっと顔をしかめてしまいました。
JBLランサー101はジャス系統専用
ドイツの新し目のELACのこちらは気軽にBGM的に聴くのに疲れなくていいと。
ほかに使っていない機器のこちらはどちらも動作するそうです。
写真を連結しないと紹介しきれないほどで、30畳以上はあろうかという部屋だから動態保存できるのでしょう。
当初のLUXのトランジスタープリメインアンプから、動態保存されながら繋げたこともなかったという弟さんから譲り受けたというLo-Dのトランジスターセパレートアンプを引っ張り出しました。
プリアンプはLo-D HCA-8300
懐古録によると1978年発売で6万円だったそうです。
http://audio-heritage.jp/LO-D/amp/hca-8300.html
パワーアンプはLo-D HMA-7300
懐古録によると、1977年ころ14万円のAクラスアンプとあります。
http://audio-heritage.jp/LO-D/amp/hma-7300.html
スピーカーのセッティングも実験で動かしてみました。
当初のセッティング。
これをキャスター付台に乗せて、前にせり出させてみました。
ボックスのサイドがカットされたデザインは、単に見かけのみならず、音の回析効果を狙った現代にも通じる先進的な発想と思えたからです。
30分を過ぎたあたりから、スッと音場は上下にスピーカーの外に広がって奥行き感も抜群に。
気になった低音も締まって、ドラムらリズムがはっきりとして音楽の躍動感が伝わってきました。
このころは小坊か中坊。
買ってもらったラジカセのイヤホン端子に、捨ててあったテレビはアンサンブルステレオのスピーカーを拾ってきて、段ボール箱にスピーカーを付けたら内蔵スピーカーより音質アップに喜んでいたレベルのころです。
こんな高級品は想像すら・・・・
いやあ昭和のオーディオブームのころの国産受注生産もの最高級スピーカーの実力、現代ハイエンドに勝るとも劣らないサウンドステージ再現能力 素晴らしかったです。
さらにアンプを奢ればもっと化けそうです。
入り口は持って行ったCDもプレーヤーがこれですから
トーレンスのレコードプレーヤーにSMEのアーム シュアのV15-3のこちらにしたら
音場が一回り二回り広がりました。
未使用のシュア V15-Vもありました。
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