NHK土曜ドラマ
レイモンド・チャンドラー原作
渡辺あや脚本
浅野忠信主演
「ロング・グッドバイ」
最終話
を観た。
うーん、はっきり言ってしまうと面白くなかった。説明的に過ぎる。
くだくだと原田保と上井戸亜以子の十年前とかを(なにやら思い入れ一杯に)描いている。しかも(ふたりの俳優に)似ていない若い俳優を使って。興醒めである。
せっかく浅野忠信演ずる増沢磐二のイメージがはっきりして来たところでこの終わり方。疑問である。
原田平蔵はスキャンダルにもかかわらず国会議員となり“正義”とは何なのか分からなくなる。ドラマは国民は正義より“繁栄”を選ぶとする。
原田保との再会・別れのシーンは原作より厳しく、苦い。増沢は保を冷たく突き放したように見える。
「ギムレットには早過ぎる」のシーンは無い。ただ増沢が語るだけである。
ウェットなくせに現代風にドライなビミョーなドラマであった。
(再放送を観た後に手を入れました。)
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