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2012年12月27日09:00

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在阪音楽評論家の両極

ようやくA木譲さんにお会いすることができた。A木さんといえばかってはコアなロック雑誌の主宰者、あるいはラジオ番組のDJや洋楽PVを流すUHF局番組のコーナーゲストとしてよく知られていて、当時ハタチ前後だった私はA木さんから紹介される先鋭的かつアーティスティックな音楽にむさぼりついていた。きのうの夜、阿波座の手前にあるA木さん経営のイベントスペース兼バーにお邪魔して、いろいろと興味深いお話を聞くことができたのだ。ここまで30年かかったといえばちょっと大げさだけど。

実際にお会いしたA木さんはやっぱりカッコいい68歳だった。見かけも話される内容も、思い描いていたイメージとそれほど差異はなかった。しいて言えば思っていたよりベタな関西弁だったことぐらいか。その物腰も口をついて出てくる言葉も以前媒体を通して知っていたそれととまったく変わらない。こちらも最初はちょっと緊張したけれど、すぐに打ち解けて会話は弾んでいった。どうしても話は最近A木さんの身に起きた大変なことの顛末に傾いてしまいがちだったけど、こればっかりはしかたないか。

在阪の音楽評論家といえば、ここ数年U柴とおるさん(便宜上、こういう表記で統一させてもらいますね)とも懇意にさせていただいている。A木さんとU柴さんといえば、その評論その他もろもろの活動においてまったく相容れる部分のない両極に位置するはずだ。わかるひとにはわかると思うけど、これはとんでもなく離れた両極だ。それでもかって電波を通してだけその声を聴く、遠い存在だったおふたりとこうして近しくなれたのは、大阪で洋楽を聴いてきた人間にとって、なかなか幸せなことではないかとしみじみと思っているのである。
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