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2012年06月01日12:49

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『ドラゴン・タトゥーの女』

映画『ドラゴン・タトゥーの女』を観た。

(2011年 米 監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ダニエル・クレイグ ルーニー・マーラ クリストファー・プラマー スティーブン・バーコフ ステラン・スカルスガルド ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン ロビン・ライト)

以前、劇場で初めて予告編を目にして以来、ずっと気になっていた。セリフが一切なく、音楽と映像だけで作り上げられた予告編。…で、今回頑張って劇場鑑賞。

【月刊誌「ミレニアム」で、大物実業家の不正行為を暴いたジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)。そんな彼のもとに、ある大財閥会長から40年前に起こった兄の孫娘失踪事件の調査依頼が舞い込む。連続猟奇殺人事件が失踪にかかわっていると察知したミカエルは、天才ハッカー、リスベット(ルーニー・マーラ)にリサーチ協力を求める。(シネマトゥデイより)】

原作はスティーグ・ラーソンの小説「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」。シリーズ3部作の第1弾。読もうと思って本屋さんで手に取ったが、けっこうなお値段だったので断念してしまった…。

実は、観る直前はものすごく眠くて、158分と長いしヤバイなあと思ってた。…がっ、オープニングのツェッペリンとスタイリッシュな映像で目が覚めた。とてもシャープな印象。

ところが、オープニングの後しばらくは展開がゆるかったので、また眠くなるかと思ったのだけど、ミカエルが事件の調査を依頼されてからはどんどん物語に惹きつけられていった…。

舞台は白夜の国、スェーデン。リメイク版は舞台が変わることが多いけれど、この作品は原作どおりスェーデンを中心に展開される。画面はとてもダークで、ブルー・グレーがかった色調が寒さを強調していて効果的。特にミカエルが調査のためヴァンゲル邸の近くに引っ越した時は寒そうだったな。

ほどなくして、リスベットの登場から一気にスピーディーでヘビーな展開に…。それにしても、このリスベットのキャラクターはとても興味をそそられる。奇抜ないでたちにもビックリで、何より演じるルーニー・マーラーの『ソーシャル・ネットワーク』の時とのギャップがすごいっ!別人だわ…。

天才ハッカーと称されるリスベット。その過去は謎に満ちていて、孤独で人を寄せ付けそうにない。彼女はなぜこの事件に食いついたのか…。もう少し、深い部分をのぞいてみたいと思わせる人物だ。…でも「女の子」っぽい部分も持ち合わせているようで、ミカエルに対してはそういうところを見せる。

このリスベットがミカエルよりも強烈な印象を私に植え付けた。ダニエル・クレイグ演じるミカエルもとても素敵なんだけど…。野良猫にえさを与えるなんて、優しいじゃん。

さて「だれがハリエットを殺したか?」だけど…。登場人物が多くて展開がスピーディーなので、ちょっと脳ミソがキュンキュン状態になったのだけれど、謎は少しずつ解き明かされてゆき…。蓋を開けてみれば、まあ、ありがちなパターン。これがもし日本でリメイクでもされようもんなら、金田一耕介シリーズみたいに暗く血ぬられたドロドロのお家騒動になってたかも(笑)だけどやっぱりそこはデヴッド・フィンチャー。シャープにサクサクと解決しちゃうのよね。

そして、印象に残ったのは事件そのものよりもリスベットの存在。彼女とミカエルは今後どうなるの?…ということで、続編の映画化に期待したいのだけど、雲行きが不透明らしい。どうやらこの作品は今のところ赤字らしくて、続編を作るかどうかややこしいことになってるのだとか。

聞くところによると、原作は結末が違うらしいので、やっぱり原作が読みたくなった。おこづかいはたこうかな(笑) それより先に、スウェーデン版の作品を観ちゃうかも。

レイプシーン等、かなりへビーでグロい部分も多いので、苦手な方は要注意。
結局、158分があっという間だったな〜。続編、できますように…。




『ソーシャル・ネットワーク』
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