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2日ほど、一連の話題とは異なるネタの日記をはさんだが、引き続き再び先週のオホーツク訪問の温泉&食い倒れネタに戻る。
なんて言っても、今日は「ただ駅の立ち食いそばを食った」というだけの話だが…
17日は、網走の友人と飲んで泊めてもらって、18日の朝を迎えた。
土曜日で休みだから、急いで釧路へ帰る必要はない。
オホーツクで昼飯まで食べて釧路へ戻ることにした。
昼までの間に、どこかで温泉に入りたいが、まずは朝飯だ。
網走まで行って、マックやコンビニは避けたい。
そこで、列車に乗るわけでもないのに、クルマで網走駅に行った。
朝飯に駅の立ち食いそばを食らう、という算段だ。
とりわけ何の変哲もない立ち食いそばだが、ボクにとって網走駅のは特別なのだ。
21歳の頃から、20年以上にわたって毎年2月に流氷見物に網走を訪れている。
札幌・網走間には、去年の流氷シーズンまで夜行列車が運行されていた。
機関車牽引の客車急行「大雪」の頃から、ディーゼルカーの特急に格上げされ「オホーツク9/10号」へ、その後臨時列車化されて「オホーツク81/82号」となったが、幾度となくダイヤ改正を経ても、前夜札幌から乗り、朝6:15から6:20頃に網走に着くダイヤは変わらなかった。
そして、こちらもずっと変わらず網走6:44発の釧網線釧路行きに乗り継ぎ、2駅目の鱒浦の手前でオホーツク海に出るところで流氷が来ているか、毎年期待に胸を膨らませて網走駅を訪れていた。
凍てついた網走駅に降り立つと、早朝にもかかわらず立ち食いそば屋はもうもうと湯気を立て営業しており、乗り継ぐ間に一杯掻き込むのが常だった。
寝起きのマイナス10℃を下回る早朝の網走で、寒さに震えながらあったかいそばがありがたかった。
外からでも、ホームからでも注文して食べられる、典型的な「駅そば屋」だ。
そんな思い出深い網走駅の立ち食いそばで、今回は「天玉そば(420円)」を食べた。
北海道の立ち食いそばでは定番の、具の入っていない安っぽい天ぷらに、よく出たおダシが浸みてそれなりに旨い。
夜行列車が廃止され、立ち食いそば屋も早朝営業は辞めてしまったが、ボクにとっては忘れられない青春の味なのだ。
ホッとする味だった。
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