書家 西川寧(1902〜1989)に関するコミュニティです。
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西川寧は、明治から昭和にかけて活躍した著名な書家・西川春洞の三男として東京に生まれ、5歳で篆刻を始めるなど、父の影響を受けながら幼少より書に親しんできました。泰東書道院・謙慎書道会の創設にも加わった後、30代はじめには中国清代の書家・趙之謙に傾倒、造形的表現を追求する独自の創作活動を続け、昭和30年に芸術院賞受賞、昭和44年に芸術院会員、昭和60年には書家として初めて文化勲章を受章しました。
一方、書家としてだけではなく、学者としても活躍しています。1938年より3年間、外務省在外特別研究員として北京に留学、中国文学・金石学を学び、1947年より62年まで東京国立博物館調査員となって、中国書跡の調査研究に取り組んでいます。1960年には「西域出土 晋代墨跡の書道史的研究」で文学博士となり、その後も『書の変相』『書というもの』『書道講座』などの著作を執筆するなど、書道史と書の理論の両面にわたる実証的な研究をなしました。さらに慶應義塾大学・東京教育大学(現筑波大学)で教鞭をとるなど、現代書壇の発展にも大きく貢献しています。
(書の巨人 西川寧展より抜粋)
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