1930年代のフランス映画を見ていると、出てる、出てる、出てる、あそこにもここにもちょっとずつ出てる俳優ガストン・モド。
『天井桟敷の人々』では、あやしげな盲目の物乞い「絹糸」。
『大いなる幻影』では、ジャン・ギャバンに初めて脱獄の話を明かす巨体の軍人。
そして『望郷』ではやくざのお供として、どこへ行ってもケン玉をしている妙な男……。
一度見たら忘れられないヘンな顔、円錐形にぱしーんと立つ独特の立ち姿。
シュルレアリストで、ブニュエル=ダリ合作の『黄金時代』(1930)に主演しているこの俳優さんをご存じの方、ぜひお越し下さい。
「あれにも出てた」とお気づきの方。この名前と顔に記憶のある方。超マイナーなコミュニティですが、どなたか引っかかって下さる方はいらっしゃるだろうか…と半信半疑で立ち上げました。
私にとって、往年のフランス映画になくてはならない俳優さんです。どうぞよろしく。