R&B、ジャズ、ソウルなど、様々な分野において活躍を見せるシンガー、Will Downing。1988年のデビュー以来、メイジャーレーベルから7枚ほどアルバムをリリースしている。Dianne ReevesやRachelle Ferrellの様に、R&Bやソウル、ジャズなどを行き来して、スタイルを確立してないせいか、いくつかの作品を発表しているわりに、知名度は低い。彼とは別に、肥沃な境界線を開拓して成功したアーティストの中には、Anita Baker、Phyllis Hyman、Jean Carn、Angela Bofill、Regina Belle、Vesta Williams、とほとんどが女性シンガー。そんな中彼は、同じ領域への男性シンガーの進出をリードする存在であり続けてきた。彼のバリトンスタイルは、時折Donny Hathawayを思い出させる。そんな彼もデビュー当初はLuther Vandrossのフォロワーを務めていたと言う。