それから、世界の中で僕はひとりぼっちになった。
ひとりぼっちの人が沢山居て、僕と手を繋いだ。
そしたらいつの間にかひとりぼっちじゃなくなった。
僕は笑った。
となりの誰かも笑った。
目の前の遠くの君も笑った。
なのに、また一人が良いって思った。
あんなにも寂しいのに、
僕らは手を離して、また、世界を消去した。
そして誰も笑わなくなった。
君もひとりぼっちになった。
僕は君の目の前に立って、
『二人の世界なら、辛くないかもね』
可能性をさしのべた。
君と僕は、
笑った・・・。