三大女流脚本家といえば橋田・小山内・向田を指すのだそうだが、同じ昭和を代表するテレビ男性脚本家は前回に述べさせていただいた倉本 聰氏と今回の私が敬愛する山田 太一氏の両君であろう。
その山田さん作品にリメイクという手法で挑んだのがタイトル作品であり、昨年の秋にテレビ朝日系で放映されたのだが、
こちらも「ブルー・クリスマス」に負けないくらいのバッド・エンドであり、その終末に向かうまでのプロセスを中井・柳沢という「ふぞろいの林檎」コンビが
しぶーく演じられていた力作でした。
倉本さんについてはファンではないのでよく存じ上げないのですが、山田作品に関しては今度述べさせていただく予定の「早春スケッチブック」、「タクシー・サンバ」、そして代表作とも言われる
「男たちの旅路」など今でもレンタル開始されたらすぐDVD観賞するくらい好きなジャンルとなっています。
「問題提起」・・・山田作品にはこれが必ずドラマのクライマックスに挙げられており、「終りに見た街」でも
タイムスリップした中井 貴一や柳沢 慎吾の家族が第二次世界大戦当時の日本という歴史を変えるべきなんだろうかという問題提起が
なされているので、「よくぞ山田作品のポイントは抜かさなかった!」と画面に賞賛を送りたくなりました(微笑)。
願わくば大好きな「ふぞろいの林檎たち?」をキャストを変えずに是非!
http://