第一次大戦、塹壕戦の打破に大活躍したMk-4戦車。
第二次大戦、電撃戦で地上の主役として縦横無尽に走り回ったIII号戦車。
そして現代の90式、エイブラムス、メルカバ、チャレンジャー、T-90....
数々の傑作といわれる戦車達。
そんな中、すっかり忘れ去られて歴史に抹殺された戦車がある事をご存知だろうか。
それが『多砲塔戦車』である。
その名の通り「戦車に沢山の砲塔を搭載する事により攻撃力を強化しよう」という目的で開発された戦車である。
多砲塔戦車の特徴として、主砲を含め沢山の火砲を搭載しており同時に多数の砲弾を敵戦車に叩き込む事が出来る。
また主砲を中心に機関銃がハリネズミのように配置してある。この機関銃郡は接近してくる敵歩兵を寄せ付けず、また友軍歩兵の火力支援等にも役に立つ
・・・・・・はずだった。
そんな無敵の戦車であるはずの多砲塔戦車は何故歴史から消されてしまったのか。
理由は、
多数の火砲を搭載するために車体を大型化した結果に車体重量が増加し機動力が著しく低下した。
(機動性は戦車の要でもある)
そんな重量を低下させるために砲塔自体の装甲を薄くしてしまいざるを得なくなり防御力も低下した。
(防御力が無い戦車は敵軍の格好の標的)
戦車として重要な主砲も配置などの関係から大口径の主砲を搭載できない。
(小口径の砲では敵戦車をなかなか撃破できない)
車内のスペースも無茶な砲塔の配置のせいで少なくなりエンジンやサスペンション、燃料タンクなどの配置が難しくなり整備性が悪化する。
(整備のしにくい戦車は当然、稼働率が低い)
極めつけとして沢山の砲塔を操作するために人員が増加するために指揮系統が大混乱する。
(統率が取れないというのは大問題)
と、実際は悪い所しかない多砲塔戦車。
しかしそんな駄作かつ欠陥兵器だったとしても我々に少しだけ夢を与えてくれた多砲塔戦車。
長距離から37mm対戦車砲ドアノッカー程度で正面装甲を貫通させられるお茶目な多砲塔戦車。
側溝に落っこちて身動きできずにスタックしちゃって戦場に放棄されちゃう愛しい多砲塔戦車。
そんな健気で愛くるしい多砲塔戦車を愛でるコミュニティ。
知ってるもん、超少数派だって。
トピックを建てるのも、書き込みも大歓迎ですのでご自由にどうぞ。
多砲塔戦車への熱いメッセージを殴り書きしちゃってください。
また現代でも通用する多砲塔戦車を考え付いちゃったぜ、みたいな人も意見を書いてくれると嬉しいです。
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