戦前〜戦時中の一時期「万病に効く」と喧伝され、満州国皇帝愛新覚羅溥儀にも献上された、超短波治療機。日本のラジオ界草創期の立役者の一人でもある伊藤賢治氏が設計し安藤駒太郎商店が販売した『アコマ快癒機』、低価格路線と実験会・雑誌広告等でビジネス拡大を狙った雄工社の『自の魂』は、現在でも骨董市やネットオークションなどでしばしば見かけることができ、相当な数が製造・使用されたことを窺わせます。しかし、その正確な歴史や各機種の仕様は、必ずしも明らかとは言えません。
技術史好きの方、古物好きの方、真空管マニアな方、単に物好きな方、戦前超短波治療機の謎をともに解き明かしましょう。
困ったときには