皆様は病院で医師に説明を受けたが、専門用語が多かった、詳しく説明してもらったがよくわからなかった、などのご経験はありますでしょうか?
僕は病院で、できるだけわかりやすく説明はしているつもりではありますが、結局(よく理解できないですけど)先生におまかせします、という方が多いように思われます。
また、マスコミが医療ミスを大げさに報道していることで、世間には間違った知識や解釈がいきわたり、医師の立場を狭くさせている印象があります。
そのようなことができるだけ起こらないよう、このコミュニティで知識を共有し、医師・患者の立場からインフォームドコンセントでのわかりにくいと感じた表現やエピソードなどの情報を交換し合い、今後の医療にフィードバックしていけたらよいと思いつくりました。
※注意※
ここでは主に医師からの説明の仕方や、表現について話し合います。
「このように説明を受けたが、大丈夫でしょうか?実際はどういう意味なのでしょうか?」などの質問は、実際現場の主治医団しかわからない質問であり、安易に答えると不安をあおったり、事実と間違った解釈をされることもありますので禁止事項とします。
医療相談は禁止です。
あくまで、インフォームドコンセントのあり方について議論したいと思います。
インフォームドコンセントとは?
wikipediaの受け売りですが、一番簡潔に詳しくまとまっていたので引用させていただきます。
インフォームド・コンセント(英語:informed consent)は、「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念。以下、本項では「IC」と略称する。
特に、医療行為(投薬・手術・検査など)や治験などの対象者(患者や被験者)が、治療や臨床試験・治験の内容についてよく説明を受け理解した上で (informed) 、方針に合意する (consent) ことである。説明の内容としては、対象となる行為の名称・内容・期待されている結果のみではなく、代替治療、副作用や成功率、費用、予後までも含んだ正確な情報が与えられることが望まれている。
一般的には、治療を受ける本人(や家族)が、口頭(必要に応じて文書を併用)にて治療方針の通知・説明を受ける、という方法が採られる。要する時間は状況により大きく異なるが、短い場合で数分、長い場合には数十分やそれ以上の時間が当てられる。
医療従事者側は、病名、病状、予後等の説明に際して、科学的に正確に伝えることも大事だが、患者が真に納得して受け入れるためには、患者の心情や価値観、理解力に配慮した説明が必要である。専門用語の乱用は望ましくない。
本人と家族の希望が食い違うことは稀ではないが、ICの原則では患者本人の意思が、配偶者や親、その他の家族の意思よりも優先される。しかし闘病には家族の理解と支えも欠かせないものなので、ある程度重要な問題に関しては、可能な限り家族のICも必要である。
選択可能な方針が複数ある場合(例えば、ある種の癌で手術と化学療法の予後に大差がないと考えられる場合)、患者が主体的に複数の方針からひとつを選択するよう促されることがある。このように患者が方針の選択まで行うことを特にインフォームド・チョイス (informed choice) 、または、インフォームド・デシジョン (informed decision) と呼び区別することもある。
充分に納得が得られ医療従事者側の方針を受け入れる場合にせよ、拒否する場合にせよ、患者側は「十分な説明を受け理解した上で、同意します/拒否します」という、書面での明確な意思表示を求められる。必ず書面で合意を得るべきという法的根拠はないが、一般的には重要な問題に関しては、ほぼ全例で書面による意思確認がなされる。このような手続きをふまえて同意が成立した場合、患者は自己が選んだ方針とその結果に対して、責任を持つことになる。また、明確に合意を撤回する意思を示さない限り、選択した方針に協力しなければならない。
起こりうると予想された望ましくない結果(合併症など)については、責任の追及を行わない旨の誓約書に署名をさせられる場合もある。ただしこれは重過失がある場合の責任追及や、裁判を受ける権利までを制限するものではない(それらまで制限する契約は公序良俗に反するとされる)。