学校という名の牢獄で学問に励む学生達ならば誰もが一度はこう思うだろう。
『あぁ、もう赤点でいいや…』
それでも大抵の人は一夜漬けやらなんやらで、赤点を回避してしまう。
なぜか?
それは、先生に怒られたくない、周囲から劣等生という烙印を捺されたくない、あのカワイコちゃんに振り向いてほしい、身長をあと5センチだけ伸ばしたい…などなど、個人個人で様々な理由があるとは言え、皆赤点をとる勇気がないからなのだ。
しかし、そこで私は非凡ならざる君達に問う。
そんなちっぽけなことを気にしてテスト勉強に励むのか?
学校や教師らのいいなりとなって二度とない青春を終えるのか?
そんなんでいいわけないだろう!
私は提案する。
中途半端な点を取るより赤点とって開き直って先生を呆れさせようじゃないか。
たかだか数十点の差で周囲からバカと見下されたっていいじゃないか、鼻で笑ってやれ。
驚愕の点数を取ればカワイコちゃんから2度見されるさ。あわよくば『…大丈夫?』と憐れみ声をかけてもらえるぞ。
テスト前には勉強を止めて惰眠をむさぼろう。案ずるなかれ、寝る子は育つ。
これらは小さな器と矮小な精神の持ち主では到底成し遂げられまい。
そう、凡人が赤点をとるのことはできないのだ。
さぁ非凡ならざるものたちよ、ここへ集いて現実逃避という名の不毛なる時間を共に過ごそうではないか。
来れ!愛すべきダメ人間たちよ!