白川 静(しらかわしずか)ウィッキペディアhttp://
漢字研究の第一人者として知られ / 漢字学三部作『字統/1984年』 『字訓/1987年』 『字通/1996年』は、白川さんのライフワークの成果です(漢字の国である中国も(そんなとてつもなく-すざましいことをやってのけた人は今までいません)
甲骨文字や金文といった草創期の漢字の成り立ちにおいて宗教的、 呪術的なものが背景にあったと主張しましたが 《実際には実証が難しい》これらの要素をそのまま学説とすることは吉川幸次郎を筆頭とする当時の歴史学の主流から批判されました。
しかし白川によって先鞭がつけられた殷周代社会の呪術的要素の究明は平勢隆郎ら古代中国史における呪術性を重視する研究者たちに引き継がれて発展を遂げました。
万葉集などの日本古代歌謡の呪術的背景に関しても優れた論考を行っています。
しかし白川さんの《漢字の成り立ちに於いて宗教的-呪術的なものが背景にあった》という主張は(実証が難しいようです / そのことで批判されることもあったようです)が、
白川さんが(豊かに描き出した古代東洋の民俗や歴史には)多くのフォロワーがいます 『白川静-漢字の世界観』を著した松岡正剛さんがそうですし 『日本語が滅びるとき』の水村美苗さんも多分そうだと思います/酒見賢一さんもそのうちのひとりです。
↓ 《白川静 漢字の世界観 》 平凡社新書/松岡 正剛 (著者) この本のことを友人がブログに《凄い人が凄い人について書いた凄い本》と早口言葉のように書いているけれど(笑)まさに本当に凄い本です。
言葉、学問、東洋、呪術、歴史・・・漢字から無限に広がる白川学の世界はその射程を伸ばして行きます / 白川静という孤高の先人 / 学者の残した道のりは見上げるほど高く嶮しいものだけれど、 その高峰を松岡正剛という・・・これまた尋常ならざる知性の持ち主が道標をつけてくれました / この本は新書ながら今の日本の知性の最高峰に位置する本 / およそ知的たらん!とする日本人であれば必読の書でありましょう。
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