「カオス*ラウンジ」とは
アーティスト・藤城嘘によって2008年から行われている展示&ライブペイント企画です。キュレーターとしての藤城嘘と黒瀬陽平によって、2010年4月に開催された高橋コレクション日比谷での展覧会を皮切りに、10年代のアートを体現してゆきます。
カオス*ラウンジ宣言2010
「カオス*ラウンジ」とは、アーティスト・藤城嘘によって2008年から行われている展示&ライブペイント企画です。
カオス*ラウンジのアーティストの多くは、制作・発表ともにネットを中心として活動しています。 その環境は、ここ10年〜15年における日本社会の高度な情報化や、深刻なポストモダン化を正確に反映したものであると言えるでしょう。
そこでは、「情報」と「物(作品)」や、「匿名性(消費者)」と「有名性(作家)」などの分断が深刻化し、彼らの活動をアートとして紹介する際の大きな障害となってきました。
ゼロ年代(2000年〜2009年)と呼ばれる時代に、彼らの存在が表面化しなかった大きな理由の一つとして、「ネット」や「情報」を前提にした作品の扱いにくさがあったと言えるでしょう。
「カオス*ラウンジ2010」では、カオス*ラウンジの作品を展示し、これからますます深刻化するであろう「ネット」と「アート」の分断を克服するためのヴィジョンを示してゆきます。
本展キュレーター
黒瀬陽平(美術家、美術評論家)
藤城 嘘(アーティスト)
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