佐渡の奇相の天才、島倉伊之助。祖父に手厚く育てられた彼もやがて成人し、その異才故に時代の荒波に翻弄されることとなる…
伊之助の師であった松本良順、彼は新撰組等を支援する任侠の人でも有った…
その後、良順とともにポンペに弟子入りした伊之助の前に現れた傑物、関寛斎。
3匹の胡蝶は維新と言う時代の荒波に翻弄され、やがて自らの夢へと飛翔することになる…
幕末蘭方事情について、鬼才伊之助、およびその師任侠の人良順を絡め描いた作品。その才能と奇癖故に早世する伊之助、その任侠心故に幕府に最後まで軍医として従うも、維新後は軍医として栄達を遂げる良順、一方の寛斎は維新後下野し町医者として、後には北海道トマムの開拓者として名を残すこととなる。
夭折した伊之助の弟子後藤新平はドイツ留学後東京市長となり、水道水の塩素消毒等、専攻である衛生分野の第一人者として大きな功績を残す。
3匹の胡蝶、いずれの夢が世間を動かしたのか…
まだその結論を出すのには時期が早すぎるのかもしれません。
困ったときには