Hebrew letter シン 歯 300
Astrology 火 冥王星
Path ホド=マルクト
Secret name 原初の炎の霊
【カードの意味】高次の見通し
Positive 最終決定 ターニングポイント 再誕生 未来への新しい見地 広大な見方 神人合一
Negative なし
伝統的タロットで最後の審判を描いていた天使、或いは審判のカードは、トートにおいて完全に新しい象徴に書き改められた。それはアレイスター・クロウリーが守護天使エイワスより『法の書』の啓示を受けた1904年を境に、世界はオシリスのアイオーンからホルスのアイオーンに移行し、その際にオシリスのアイオーンの最後の審判は為されたという解釈による物である。アイオーン《永劫》とは約二千年を一周期とする期間を意味し、元来はグノーシス用語で「至高神」を意味する。クロウリーの思想においては、多神教の時代をイシスのアイオーン、キリスト教などの一神教の時代をオシリスのアイオーン、人間が神と化する人神教の時代をホルスのアイオーンと呼ぶ。
永劫のカードはホドからマルクトに下る小径に配置され、ヘブライ文字シンに対応する。シンの意味するところは歯であるがシンは火に関係する。故に永劫のカードは、アテュXVIで示された、火による世界の破壊、或いは浄化の後に来る物を予見させる。
カードを取り巻く暗い青の影は天空の神ヌイトであり、翼を持つ火の玉として描かれているのはヌイトの配偶者であるハディトである。両者の結婚によってホルスが生まれるとクロウリーは記している。ホルスは一般的なエジプト神話ではオシリスとイシスの子であり、セトの敵対者である。ホルスはハヤブサの頭を持つ神であり、中央の玉座に座っている。またホルスは児童神でもあり、半透明の姿もまたホルスの顕現の一つである。それは沈黙のサインを送っている。
カードの下部には花に模されたシンの文字があり、上部のヨッドの形の中には新しいアイオーンの神髄に触れようとする三人の人間の姿がある。それは神人合一の胎児である。そしてシンの文字の後方には天秤座の印が象徴的に置かれているが、それは更なる次のアイオーンの前兆である。
永劫のカードの理解のためには『法の書』の熟読が必要であるが、いずれにしろこのカードは高次の理解から来る一定のステップを意味し、クロウリーをはじめ、レディー・フリーダ・ハリス、マンガラ・ビルソン、ジェームス・ワッシャーマン、いずれも悪品位にあったときのネガティブな解釈を記していない。
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