カンドンベとは???
アフリカ・バントゥーにルーツを持つ音楽のジャンルであり、17〜18世紀にアフリカからの黒人奴隷によって南米にもたらされ、現在のアルゼンチン・ウルグアイにあたるヴィレナート・デル・ラ・プラータで始まった。
特にウルグアイのカンドンベはユネスコによって世界無形文化遺産に選ばれ、国際的にもよく知られている。
カンドンベは、チコ・レピケ・ピアノの3種類の太鼓からなるLa Cuerda de tambores(ラ・クエルダ・デ・タンボーレス)と、大人数のダンサーのグループによるComparsa(コンパルサ)によって構成され、1年を通して演奏されるが、2月にはモンテビデオのBarrio Surや Barrio Palermoでは何十ものコンパルサが集まりDesfile de Candombe が行われる。
アルゼンチン・ウルグアイではカンドンベは様々な音楽のベースになっているリズムであり、今日ではジャズ・ロック・ビート・サルサ・レゲエ・ラップなど様々な音楽に取り入れられ爆発的に広まった。
そして今では、カンドンベはニューヨークを始め、パリ、イビサ、ミラノ、キューバでもそのリズムを響かせるようになり、ついには日本でも大阪・神戸においてKATA PUM Percussionのワークショップとして開催中…!!!
滋賀ジャズフェスタ(2010/10/16)
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カンドンベの3つの太鼓
Chico(チコ): 3つの中で一番小さく、高い音を出す。カンドンベのベースになり、マラカスやカスカラで演奏されるようなリズムパターンを担当している。
Piano(ピアノ): 一番大きく、低い音を出す。リズムパターンは演奏される地域や演奏者によって異なるが、呼びかけたり、返事をしたり、時には大声で怒鳴るように…他のピアノやレピケと「会話」をする。
Repique(レピケ): 大きさとしてはチコとピアノの間で、音の高さもその中間になる。 リズムパターンは地域や演奏者によって異なる。即興やクラーベ(マデーラ)を担当し、他のレピケやピアノと「会話」をする。テンポを速くしたり遅くしたり、演奏の表現や、演奏の始まりや終わりを決める役割を持っている。
チコ・ピアノ・レピケ、それぞれのリズムパターンによるアンサンブルは、Cuerda de tambores(クエルダ・デ・タンボーレス)と呼ばれ、カンドンベのリズムにオリジナリティーを与えている。
困ったときには