日本の大学教育について考えてみませんか。高等教育の大衆化を進めた私立大学、乱立し少子化も進み、多くの大学が経営難に立ち向かいながら、目の前に立ちふさがる個別大学経営問題が、高等教育に携わる人々の日本の高等教育のあり方の方向に関する取り組みを鈍らそうとしている。
これで、日本はいいのか。教育は国家百年の計であると言いながら、国は高等教育の現状改革を市場原理に基づき、乱立した大学間の競争による淘汰、つまり、倒産と生き残りのふるいに掛けることで、良しとしているようだ。
本当にこれでいいのか。私立大学といえども学校法人としての公共性をもっている。卒業生もいる。在学生もいる。これまで蓄積した社会資本としての教育資源もなる。人的資源もある。
それらを市場原理で淘汰に掛けること、その生き残りを大学(法人と教職員)の責任にしていいのか。
大きな国家戦略としての社会資本・大学教育機関の21世紀、東アジア共同体形成のための日本の社会資源として活用する戦略はないのか。
当然、これから生じる中小大学倒産に対して、古い公的資金の導入のような支援でなく、それらの中小大学自体の21世紀型高等教育機能への自己変革を支援する制作はないのか。
大学人、社会人、学生、色んな立場の人々と広く討論を進めたい。