音が小さい≠しょぼい
音が小さいと思ったら、装置のボリュームを上げればいいのだ!
昨今の、音源の音圧をやたらと上げる傾向に反対する人のためのコミュです。
2000年あたりから、と言われていますが、CDや配信音源の音圧がどんどん上がっていく傾向にあります。たしかにトータルコンプをかけて音圧を上げれば、パッと聞きの迫力は増します。しかしコンプを強くかけることによって演奏や歌唱の繊細なニュアンスは失われ、ステレオ再生における遠近感も損なわれ、音楽は平板なものになってしまいます。
表現を犠牲にして目先の迫力を求めることが音楽的なことと言えるでしょうか? トータルコンプをガッツリかけた音しか知らず、コンプを最小限にした音源を「迫力がない」と感じてしまう人が増えたら、音楽はどうなってしまうのか。
音圧を抑えて音楽本来のニュアンスを大切にした音源のリリースを求めていきます。
参考文献『ミュージシャンも納得! リスニング・オーディオ攻略本』 158〜160ページ、「音圧問題を考える」 西野正和 著(リットー・ミュージック)