プロボクサーならば誰でも憧れる肩書き、それは「チャンピオン」である。
しかし、近年、暫定王座の出現によってこのチャンピオンの価値は下がっている。
本来の意味での「暫定王座」とは、
王者が病気やその他のやむを得ない事情により防衛戦が行えない事態が発生したときに設置する”臨時の”王座である。
しかし、最近では(特にWBA)いたずらに暫定王座を増やす傾向にある。本来は王者が防衛戦に出場できない時のための臨時の王座なのに、である。正規王者と暫定王者が平行してそれぞれの防衛戦を行うという実に奇妙なことが起きている。ひどい時は、正規王者の防衛戦と同じ興行で暫定王座決定戦が行われたりする。
こういうことを許していたら、プロボクシング界に未来はない。
困ったときには