ゴッホの『星降る夜(ローヌ河の月明かり)』をこよなく愛する方々のためのコミュニティです。
パリの喧騒を離れ、温かな光を求めて南仏の街・アルルを訪れたゴッホ。
そこにアトリエ『黄色い家』をかまえ、仲間が集い、刺激を分かち合いながら芸術にいそしむ共同生活を夢見ます(12人の仲間を呼んで、その数だけの向日葵の絵をアトリエの壁に飾ろうとしていました)。
そうした新しい生活への期待のなかで制作されていた『星降る夜』。
夜空を漆黒ではなく藍色に描き、まるで宝石のように輝く星座を浮かべ、ガス灯の明かりを水面に漂わせる幻想的な光景が広がります。
印象的なのは、対岸から差し伸ばされた光の筋のその先で、寄り添うように肩を並べる2つの人影。
優しい弟・テオへと宛てた手紙の中で、ゴッホはそれが恋人たちの姿であると語っています。
周知の通り、実際にアルルを訪れたのはゴーギャン一人で、その彼とも2ヶ月ほどで袂を分かちます。
やがて精神を病んだゴッホがサン・レミの療養所で描いた後の『星月夜』には、『夜のカフェテラス』の温かさや『星降る夜』の神秘的な調和はなく、光はうねり、ただ狂おしいまでの情念が渦巻いているのでした・・・。
その後の画家を待ち受ける悲劇的な結末を知るからこそなお、『星降る夜』はどこまでも美しく、神秘的でありながら、どこか寂しげで、切なくもあるような・・・。
ただ言えるのは、ゴッホが愛しくてたまらない・・・。
そんなゴッホの描く青い夜と光の交わりが大好きな方々のご参加をお待ちしております。。。