ゴリラの森！

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詳細 2022年3月18日 17:04更新: ゴリラを愛するひとたちのコミュです。
どんどんこのコミュ二ティをもりあげていきましょう！⊂((・x・))⊃
関連が動物園のゴリラであったり、人間ゴリラであったりとこのコミュにはいっているひとの理由はさまざまですが、楽しみましょう！

ある日、田中はいった。
「大切なひとができました。」
あらゆるひとたちの心臓を震撼させたあの夜はいまだに鮮明に僕たちに焼き付いている。

それが、あの頃から一転した。
彼の身に何がおこったのだろうか。
二度目に味わう失恋にしては、あっけなくして終焉を迎えたのだろうか。
これからも仲良くしていこうね。

恋愛にベタな彼にしては、渾身の勇気から絞り出して発した一言。

うん。

そう、うんのはずだった。これからさきも、
「うん」
であると。

お互い忙しいからね。

これがあの頃からのかれの常套句。
僕らは何もわからず、訊いていた。

ごめんね。ゴリラ。

彼がアイドルに没頭しだしたころには僕らからはなにも口出しはしなかった。

手探りで慰みを求めるような彼は哀愁にみちていた。彼の大きな背中がいつになく小さくみえた。
僕らはあの頃を境に目をあてられなくなった。

「たかみな～どぅへへどうへへ」

失恋というものの重みがかれの心に息苦しさを与えていたのだろうか、あの頃のかれはもはやここにはいなかった。