カムイの言伝 〜ヘニュード・イオンカ〜
アイヌ民族は山へ、川へ、海へ赴く時にその土地のカムイに知らせる為に太く長い植物を笛にして鳴らしていました。
ある時は遭難しないように、ある時は食べ物をたくさん与えてもらえるように・・・
アイヌ民族には楽器という概念が有りません。
現在アイヌ民族の楽器と言われている物はその道具ごと特定のカムイとコンタクトをとる道具と考えられていました。
ヘニュード・イオンカは土地のカムイとコンタクトをとる為に・・・
カチョ(片面太鼓)は人を救う為に赴く霊界への乗り物として・・・
レプニ(拍子木)はユーカラをカムイの世界に伝える為に・・・
トンコリは良い夢を得る為に・・・
ムックリは愛をささやく為に・・・
アイヌ文化は縄文文化を色濃く継承し、現在まで大切に保存してた日本列島で唯一の文化と言えましょう。
また、関東以北の地方や沖縄に残る現在では竹ボラや木貝(ボヘ)、コサ笛と呼ばれる桐の木や今では孟壮竹で作られた地鳴りのような筒笛の存在からしても古くから(縄文期!)この日本列島の風習として吹かれていたのは間違い有りません。
アボリジニが儀式の際に使用する事で有名なイダキ、マゴ、イラガ等などのディジュリドゥとよばれる神聖な楽器。
約6万年前からのアボリジニの歴史が刻まれているカカドゥ国立公園内の壁画にディジュリドゥが登場するのは約1500年〜2000年の事で、描かれているディジュリドゥには節が書かれています。つまりこれはディジュリドゥは元々ユーカリではなく竹であった事を意味しています。
それ以前にパプアニューギニアやインドネシアカリマンタン島などでは男女の婚姻関係を結ぶ際に竹で作った筒笛が用いられているそうです。
オーストラリア北部地域にしか伝統的には使われない事や、竹のディジュリドゥが描かれている事から海を越えて渡って来た事は明らかです。
オーストラリア北東アーネムランド地方の伝説的イダキプレーヤー「ジャルー・グルウィウィ」は語ります。
「遠い遠い昔、今の日本列島からカヌーに乗って人々がやって来た。そして人々と儀式を共有し、また旅立っていった。今でもこの土地の人々はその時の唄を歌い継いでいる」
樺太、台湾、インドネシア、パプアニューギニア、ハワイなど太平洋の各地にはディジュリドゥと同原理の楽器が存在しています。
今では植民地時代にうけた文化破壊により判っていませんがグアムやサイパン、パラオなどでも存在していた可能性は否定できません。
パラオやパプアニューギニアなどでは祖先は日本からやって来ているとまで神話の中で語られています。
和歌山県には古くから伊太祁曽神社という航海の神様イタケルノミコトを祀った神社が有ります。イタケルノミコトは航海の神様で黒潮に乗り全国へ航海したそうです。
これらの事から、この地鳴りの音がする筒笛を吹く風習はこの日本列島から渡っていった可能性があります。
すべての物に八百万の神々が宿ると信じ続けられた日本列島。
人間本位の考え方に偏り、自然界を侵し続けた人間の目から姿を消してしまったカムイ達は今でもそばに在り続けています。
古代からこの日本列島に残る風習を現代に蘇らせてみませんか?
きっとそこにはあなたの偉大なる魂の道のりと連綿と受け継がれている命の物語との出逢いが待っているはずです。
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