ジャック・リゴー Jacques Rigaut (1899-1929)
銃弾を胸に打ち込んで自らの人生に<予定された>終止符を打った真のダダイスト。ルイ・マルの映画『鬼火』の主人公のモデルともなった。彼を知る人の印象は一様にして、映画俳優顔負けの類稀なる美貌、優雅この上ない身ごなしと服装、滅び行くダンディズムの憂愁を見ていた。
「生きる理由などありはしない、かといって死ぬ理由もない。我々に残された、人生に対して軽蔑を表す方法はただ一つ、そいつを受け入れることだ。」
「ジレンマ。二つに一つ。黙するか、あるいは、言葉にするか。自殺。」
少ない文献から彼の人物像を探っていきましょう。
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