『インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜』(Imprint)は、世界のホラー映画監督13人の名匠を集めて作られた「マスターズ・オブ・ホラー」シリーズの中のひとつで、米ケーブルテレビ(SHOWTIME)用に製作された映画。2006年。三池のアメリカ資本での映画制作デビュー作でもある。
原作は岩井志麻子の『ぼっけえ、きょうてえ』(作者は本作に出演している)。
『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー、『サスペリア』や『インフェルノ』のダリオ・アルジェント、『ハロウィン』や『ザ・フォッグ』のジョン・カーペンターなど、豪華なメンバーの中で唯一の日本人監督となった。ところが、放送コードが緩いケーブルテレビにもかかわらず、本作品だけはその内容、特に奇形シーンや拷問シーンがあまりにも残虐なため、アメリカでは放送中止になった(イギリスでは放映された)。
また、日本でも映倫から審査規格外(審査適応区分外)扱いとなり、ほとんどの映画館から一般上映を拒否されたので、劇場版としては「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」以外は、シアターイメージフォーラム(渋谷)のみでレイトショーという形を取って上映された。自主規制によりR-18指定となっている。テレビ放映としては、WOWOWで「マスターズ・オブ・ホラー」シリーズの第1シーズン放映の中で放送された(WOWOW独自のレイティングで「R-15指定相当」として放送)。
アメリカ資本の映画なので、全編セリフが英語となっている。そのため原作の醍醐味である岡山弁独特の雰囲気に近づけるため“日本人訛りの英語”が使われたらしい。
ストーリー
明治時代の日本。アメリカ人文筆家のクリスは小桃という女を探している途中、川中の遊郭で、とある女郎と出会う。 その女郎は小桃との思い出をクリスに語り出す 醜い顔をしたその女郎は 生まれたときから奇形で顔の左半分がつり上がりその為か遊郭で同じ女郎達に馴染めなかった いくつもの遊郭を渡り歩きとある遊郭で小桃と出会う、どの女郎からも貶され虐げられてきたが小桃だけはやさしくしてくれた そんな小桃に翡翠の指輪の盗難の疑惑がかかり拷問をされてしまう そしてその女郎の手によって小桃は殺されてしまう クリスは優しくしてくれた小桃を何故殺したと問い詰める、するとその女郎は生い立ちからの不幸な運命とその呪われた体の秘密を語り出す。
キャスト
工藤夕貴
ビリー・ドラゴ
美知枝
根岸季衣
岩井志麻子
江口のりこ
マメ山田
閔東旭
スタッフ
監督:三池崇史
原作:岩井志麻子
脚本:天願大介
プロデューサー:井上文雄
共同プロデューサー:中村陽介
ライン・プロデューサー:山本章
撮影監督:粟田豊通
美術:佐々木尚
録音:鶴巻仁
衣装デザイン:北村道子
音楽:コージー・エンドウ・Jr.
配給:角川ヘラルド映画
公式サイト http://