オランダのヴァイオリニスト Liza Ferschtman のコミュニティです。
リザ・フェルシュトマンは同世代のヴァイオリニストなかでも既に最も重要な演奏家のひとりとみなされており、情熱的であると同時に知性溢れる演奏で高い評価を得ている。
近年ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、アムステルダム・シンフォニエッタ、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、レジデンシー・オーケストラ、コンセルトヘボウ・チェンバー・オーケストラ等のオランダ国内主要オーケストラのほか、アストゥーリアス交響楽団、プラハ・フィルハーモニア、リスト室内管弦楽団、南アフリカ室内管弦楽団、スロベニア放送交響楽団、シュレスビヒ・ホルシュタイン祝祭管弦楽団、イスラエル交響楽団等と共演。これまでに共演した指揮者としてレナード・スラットキン、レフ・マルキス、ローレンス・レネス、ヤープ・ファン・ズウェーデン、フランス・ブリュッヘン、エド・スパンヤール、ティエリー・フィッシャー、メンディ・ロダン、クリストフ・フォン・ドホナーニ、シュロモ・ミンツなどが挙げられる。
このほか近年のハイライトとして2万人の聴衆を動員し、テレビでライブ中継された野外コンサートへの出演や、オランダで人気の日曜日のテレビ・コンサート・シリーズの10周年を記念してコンセルトヘボウのメイン・ホールで行われた演奏会に出演したことなどが挙げられる。
ロシア人音楽家の家庭に生まれる。5歳でヴァイリンを始め、最初のヴァイオリンのレッスンをフィリップ・ヒルシュホーンに受けた。若くしてイヴリー・ギトリス、イーゴリ・オイストラフ、アーロン・ロザンドらのマスター・クラスに参加し、その並外れた才能は直ぐに注目を集めるようになった。1998年までアムステルダム音楽院でヘルマン・クレッバースのもとで学び、その後フィラデルフィアのカーティス音楽院でアイダ・カバフィアンに、ロンドンでデイヴィッド・タケノに師事した。
オランダで最も重要な室内楽の音楽祭であるデルフト室内楽フェスティバルの芸術監督をつとめるなど室内楽にも積極的に取り組んでいる。また2005/2006シーズンにはアムステルダム・コンセルトヘボウにてイオン・バルナタンのピアノでベートーヴェンのヴァオリン・ソナタの全曲演奏会を行った。
フランス、ベルギー、ドイツ、イギリス、ロシア、アメリカ、スイス、オーストリア等で定期的に演奏活動を行っており、ラヴィニア音楽祭、ウエスト・コーク音楽祭、リソー音楽祭、コーンウォールのPrussia Cove等の音楽祭にも定期的に出演している。2006年4月にイノン・ブラナタンのピアノでニューヨークのリサイタル・デビューを行った。このリサイタルは高い評価を得、2008シーズンの再出演が直ぐに決定したほどである。なお2008シーズンにはワシントンでイオン・バルナタンのピアノ、アリッサ・ワイラースタインのチェロでワシントン・デビューを行った。
2008年夏、フェルシュトマンはアムステルダム・コンセルトヘボウの夏のコンサート・シリーズのスペシャル・ゲストに選ばれ、室内楽演奏会2回とオーケストラ演奏会2回からなるミニ・フェスティバルというかたちで7月から8月にかけて公演を行い、全ての講演がソールド・アウトとなった。
今後はイタリアでのベートーヴェンのソナタの演奏会、アムステルダム・コンセルトヘボウでの3つのシリーズ演奏会(ソロ・デュオ・トリオ)、国内外でのリサイタル、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団、パドヴァ管弦楽団、 ポルト国立管弦楽団、読売日本交響楽団、コンバッティメント・コンソート・アムステルダムとの共演などが予定されている。またデルフト室内楽フェスティバルのほかウエスト・コーク、ケンプテン、ローランズエック等数多くの音楽祭に参加することになっている。
フランク、ストラヴィンスキー、ドビュッシー、プーランク、チャイコフスキーの作品を収録したデビューCD(ピアノ:Bas Verheijden)は音楽誌や新聞で絶賛された。シューベルトの作品を収録した2枚目のCD(ピアノ:イノン・バルナタン)は2007年にチャレンジ・レコードからリリースされ、批評家から高い評価を得ている。
2006年11月、フェルシュトマンは演奏家にとってオランダで最も栄誉あるオランダ音楽賞を受賞した。