タイホンダマニュファクチュアリングカンパニーは
このほど、新型スクーター「PCX」(排気量125cc)を
11月から生産、販売すると発表した。
世界戦略機種として、2010年から東南アジア諸国連合(ASEAN)に加え、
日米欧へ輸出する。
「PCX」は、グローバル市場を視野に入れ、フレームやエンジンなどの
主要部品の基本設計を世界共通とし、生産効率の大幅な向上を図っている。
低フリクション水冷・4ストローク・単気筒125ccエンジンを新開発。
燃費は1リットル当たり約50キロメートル(ECE40モード)を達成した。
一時停止時に自動的にエンジンを停止させるアイドリングストップシステム(米国向けを除く)を採用し、
燃費を向上した。
電子制御燃料噴射装置(PGM−FI)やマフラー内に装備した
触媒装置の採用で、タイの第6次エミッション規制値に加え、
日米欧各国の排出ガス規制にも適合する。
また、125ccとしては世界初となるセルモーターとACG(交流発電器)を
一体化したACGスターターを採用し、エンジン幅をコンパクトにするとともに
静粛なエンジン始動を実現した。
ブレーキには安定した制動、停止を可能とするCBS(前・後輪連動ブレーキシステム)を
全車に標準装備している。
PCXは、ASEAN地域では高付加価値・上級モデルとして、
日米欧などの市場では、環境性能・快適性・高品質などのバランスがとれた手ごろな価格の
小型コミューターとして販売する予定。