福祉工学の研究は、障害者の各機能障害の運動機能を補助する工学であり、高齢者や障害者の日常生活を工学面から支援し、障害者や高齢者の生活を豊にする目的から、障害者特性に配慮した製品設計のために必要な技術的な基盤の確立し整備する研究である。
20世紀の技術は大量生産・大量消費を目指して発展してきた。21世紀は、環境にやさしく、人にやさしい技術こそが求められる。
福祉工学の研究の成果が一般の製品にも利用されるようになったのは、ユニバーサルデザインという、身体能力の違いなどに関係なく、利用しやすい「もの」を作る時点で配慮しなければならないという考え方であり、社会全体が使いやすい「もの」の設計が大切であるということを認識し始めたのである。今後、ユニバーサルデザインの重要性がますます高まることが予想され、この考え方はサービスやシステムに多岐にわたるため、その研究・開発にあたっては、さまざまな研究分野と連携を図りながら、システム的かつ効率的に推進していくことであろう。
この領域の研究者および学校等で「福祉工学」に興味のある方々のコミュニティです。