映画は今から約110年前に生まれました。
初期の映画はほとんどが無声映画(サイレント映画)であり、作品中では出演者の声や音楽が一切流れませんでした。
欧米では映画の中に挿入される字幕と伴奏音楽によって上映されていましたが、日本では話芸の文化が多彩なこともあり、作品の内容にあわせて台本を書き、それを進行にあわせて面白おかしく口演する特殊な文化が出現したのです。
このように無声映画(サイレント映画)を上映中に、その内容を語りで表現して解説することを【活弁】といい、その職業を【活動弁士】といいます。
戦前には娯楽が少ない中で映画がその中心を占め、活弁は人々の娯楽でした。
しかし、映画の技術が発達して、音声が入るトーキーが普及するようになって以後は、活弁は不要となってしまったのです。
それから約70年経った現在でもサイレント映画を上映する映画館は少なからず存在し、その上映のために活弁も行われていますが、衰退の一途を歩んでいます。
昨今はレトロブームが起こりました。
なのに、活弁ブームは起こりませんでした。
理由は色々あるのでしょうが、僕は不思議でなりません。
現代だからこそ、サイレント映画は、活弁は、斬新な娯楽になると思うんです。
『活演大家族』は「現代の若手俳優による活弁チーム」です。
20そこらの若造の活弁を是非ご覧になってみませんか?
既存の作品も活弁しますが、自分たちでサイレント映画も製作します。
一緒に【活弁】を盛り上げていきましょう!
困ったときには