夜想曲第8番 (ショパン)
ノクターン
フレデリック・ショパンの夜想曲第8番変ニ長調作品27-2は1835年作曲のピアノ曲。翌1836年に出版された。献呈はテレーズ・ダボニー伯爵夫人。非常に美しい曲想でしばしば「貴婦人のノクターン」と呼ばれている。
8分の6拍子。ロンド形式。半音階を多用した流麗な和声進行で、変ニ長調-変ロ短調-変ホ短調-変ニ長調-イ長調-嬰ハ短調-変ニ長調と切れ目なく同一の主題が続いていく。
装飾音に彩られたパッセージは他の楽器による編曲を許さない華麗なもの。コーダも曲全体にふさわしい6度の音階進行。