南北朝・室町の当時は、もちろん茶しかないが、現代には世界中からさまざまな嗜好品が集まり、ジャンルにとらわれない茶会が必要ではないかと思っていた。
佐々木道誉や高師直的な視点で、村田珠光・武野紹鴎以前の精神に回帰し、
茶会のスタイルを刷新してみる。
この構想を、本年度に現実化する。
以下、主意書
茶香服〜婆娑羅(ばさら)茶〜
闘茶(茶香服)の現代的表現を目指して
1)趣旨・構想
日本茶 中国茶 紅茶 珈琲などジャンルにとらわれず
お茶自体が醸し出す香りや味や、茶やコーヒーを焙じることによって生ずる香りを基に香りをもを楽しむ中国茶会の要素を取り入れ、
日本茶・中国茶・珈琲など焙じて香りを楽しむ事を主体として、産地や銘柄を当てる闘茶の要素を余興として加味した茶寄合を創り上げる。
かつての書院茶的な空間の再現である
茶の湯の変遷より引用
書院茶の時期には専用の茶室というものはなかった。書院の部屋は連歌や能といった文芸・芸能共通の場であり、したがってそこで茶会が催されたとしても、専用の茶室とはいえないし、ましてや後年の茶室のように炉も切られていなかった。つまり、初期の茶の湯である書院茶では、「点茶する場所」と「喫茶する場所」とが分離しているのが特徴といえる。足利義政の東山山荘には「茶湯の間」と呼ばれる点茶所があった
ジャンルに捉われず、伝統による拘束を廃した新しいスタイルの茶会がばさら茶たる所以である。
※茶・珈琲・中国茶・紅茶・ハーブ茶など
単一の種類には全くこだわらないのが婆娑羅流。
茶自体の味だけを楽しむのではなく、ゲーム的な闘茶の要素や
特に焙じた際の香りを楽しむ香道的な雰囲気を取り入れ融合したい。