小中英之という歌人とその歌についてなんでも語りましょう。
ついでにほかの短歌についてもあつく語りましょう。
このコミュは小中英之の短歌だけには限定しません。
小中英之が好きな人たちが自由に短歌について語らうコミュです。
語るだけではなく歌ってしまうのもいいかもしれないですね。
(ただしどのような批評がされるか責任はもちません)
からんどりえ歌会の趣向については雑談の25、26をお読み下さい。
*********************小中英之の歌
月射せばすすきみみづく薄光りほほゑみのみとなりゆく世界
氷片にふるるがごとくめざめたり患むこと神にえらばれたるや
小海線左右の残雪ここすぎてふたたび逢ふはわが死者ならむ
蛍田てふ駅に降りたち一分の間(かん)にみたざる虹とあひたり
ひと夏のはてに展けし一些事をいかに視むとも浄くはあらず
北の扉を開けよ記憶の八重葎ふみわけて夜をくる人のため
ひとたびはかきたる文字をいかにせむ去年(こぞ)の深雪(みゆき)とまごふ遺書にて
通暁のわが生(しょう)の上(へ)にふりつみし雪をかすめて鳥かげわたれ
まさびしくゆるる繋船しらじらと終(つひ)の秋にて人の声なし
生くる日の影をかさねて火の国の土なる鈴をふれば鳴り出ず