「タンタンの冒険」に登場する天才科学者
耳が遠いため、狙ったわけではない素のボケが面白い。レッドラッカム以降はムーランサールの研究所で少し危ない?実験を繰り返す。
本名はビルフリート・ビーカー。潜水艦や原子力ロケットを発明した天才科学者。初登場は『レッド・ラッカムの宝』。潜水艦「サメマリン号」の特許を売って手に入れたお金でムーランサール城を買い取った。
耳が遠いためか、話の噛み合わないことが非常に多く、事件に巻き込まれることも多い。普段は補聴器をつけるのを嫌がっており、月旅行の際以外は基本的に何も付けていない。
本人の温厚な性格と耳の遠さで、ハドック船長に怒鳴られても平然としている。しかし、その分怒った時の剣幕は凄まじく、船長が圧倒されるほど。ことに「バカ」という言葉に敏感で、自分の研究をバカにされると本気で怒る。
小柄で比較的痩せ型であるが、学生時代はスポーツに励んでいたためか、見かけによらずかなりの力持ちでもある。
フランス語版では、本名が「トリフォン・トゥルヌソル (Tryphon Tournesol)」とされており、通常は「プロフェスール・トゥルヌソル (Professeur Tournesol)」と呼ばれている。「トゥルヌソル (tournesol)」は「向日葵」の意。こちらも各国語に翻訳される際名前が変更されている。英語版では「カスバート・カルキュラス」、ドイツ語版では「バルドイン・ビエンライン」とされる。
モデルとなったのは、一時期ブリュッセル自由大学の教授でもあったオーギュスト・ピカールとされる。