概説 憂うつな気分をやわらげ、意欲を高めるお薬です。うつ病やうつ状態の治療に用います。また、多めの量で、神経の高ぶりや不安感をしずめます。
【作用-1】
胃の粘膜の血流をよくして、胃潰瘍の治りを助けます。また、胃腸の動きを活発にして、吐き気やもたれの症状をよくします。胃腸症状に対しては、比較的少量を用います(高単位製剤は適応しません)。
【作用-2】
気分が晴れず落ち込んだり、悲観的になったり、眠れない・・そんなこじれた心の症状「うつ」を治します。脳の活動をよくして、気持ちが前向きになるのを助けます。脳内の神経伝達物質ノルアドレナリンの放出を促進する作用があるといわれます。この場合、やや多めの量を用います。
【作用-3】
心の病気の一つ「統合失調症」は、脳の情報伝達系に不調を生じる病気です。現実を正しく認識できなくなったり、思考や感情のコントロールが上手にできなくなります。幻聴や幻覚、妄想を生じることもあります。
このお薬を多めに用いると、そのような脳内の混乱を改善する作用がでてきます。おもに、ドーパミンという神経伝達物質をおさえる作用によります。とくに陽性症状(妄想、幻覚、幻聴、混乱、興奮)によい効果が期待できます。
統合失調症はめずらしくなく、100人に1人くらいかかる一般的な病気です。特別視することはありません。この薬をはじめ、よい薬がいろいろとあります。薬物療法を中心に きちんと治療を続ければ、普通の社会生活が送れます。
特徴 安定剤としては作用がおだやで、副作用も少ないほうです。いろいろな精神症状の改善に広く使われています。
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副作用 わりと多いのは、ホルモン異常(生理不順、乳汁分泌)と錐体外路症状(ふるえ、こわばり)です。それほど危険な副作用ではありませんが、女性によっては生理が止まってしまうことがあります。また、錐体外路症状は高齢の人に多く、表情が乏しくなるので、痴呆やうつと間違えられるケースがあるようです。
多めの量を長く飲んでいると、口周辺の異常運動や舌のふるえが続く「遅発性ジスキネジア」を起こすことも知られています。これはなかなか治りにくいです。長期服用時、とくに女性や高齢の人は注意します。
めったにありませんが、抗精神病薬には「悪性症候群」という注意を要する副作用があります。体が硬直して動かなくなり、高熱がでてきたら、すぐに医師に連絡してください。高齢の人、体の弱っている人、また薬の量を増やしたときに出現しやすいものです。ご家族や周囲の方も注意してください。
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