トリトンは海王星の15個の衛星の中で一番大きい衛星である。
太陽系の他の惑星と比べても7番目の大きさ(直径2707km)で、メタンと窒素の氷で覆われたピンク色の表面と活発な「氷火山」、そしてその逆向きの公転が特徴。(力学的な計算により、潮汐力の影響によって1.6−3.6億年後には海王星に衝突する可能性があるとされている)
5.87日周期でレトログレード向き(逆向き)に海王星の周りを公転し、黄道面からは157度も傾いているという変わった軌道。
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1864年に発見され、海王星(Neptune)の名前の由来であるギリシャ神話のポセイドン(ローマ神話ではNeptune)の息子、トリトンと名づけられた。 1989年にはボイジャー2号が表面画像を取得した。その時に接近して撮られた画像が未だに新鮮なトリトンの画像として残っているが、それ以来海王星付近のミッションが無くこの先少なくとも2030年頃までは探査計画は無いので当分の間トリトンの正体がさらに明らかになることはなさそうである。
−235度という超低温環境だから、生命の存在の可能性は無理そうではあるものの、有機物質に恵まれたその地下深くには何かがあるかも・・・!