中国相法では、顔の特徴からその人の
性格、基本的な行動パターン、さらには、
過去、現在、運命などを観ることができる
とされています。
相学の起こりは、はるか先史時代に遡ります。
容貌や雰囲気から、その人の貴賎を占うための
ものとして「相」学のベースとなる考え方は生まれました。そして、それが徐々に上層社会に広まった
ことによって学問として体系化されました。
「漢書」の「志」の項目の中で触れられているのが、
相学についての最古の記録だとされています。
のちに、顔相を観ることのできる「相士」は、
時代の長に重用されるまでにまでなり、
「三国志」でおなじみの曹操も、朱健平という
相士を招聘したと正史に記録されています。
朱健平は、魏の将軍夏侯威の相を観て、
「49歳のときに災難あり、それを乗り越えれば
70まで生きられる」と預言しました。
そして、驚くべきことに、その夏侯威は49歳のときに大病に冒され、50歳を迎える前日の晩に息を引き取りました。(同じく正史より)
現代においては、あまりメジャーではない感のある
『顔相』(「面相」「人相」という呼称が正式な
ようです)という分野ですが、そこには数千年
にわたって蓄積された智慧がつまっています。
他の大局的な占術と組み合わせることによって、
より詳細な診断ができると思います。
文献としては、五大時代の「麻衣相法」、宋〜明朝に編纂された「神相全編」等が、相学のバイブルとされています。
流れとしてはこんな感じですが、肝心の中身に
ついてイメージが湧きづらいと思いますので、
具体的な例を挙げると、
・下ぶくれの顔の人は、人はいいがギャンブル好き。
・鼻の高い人は、プライドが高く、特に仕事で頭角を
あらわし、リーダーシップをとる。
・逆三角形の顔の人は、おしゃれでフットワークが
軽く、刹那的。
・下唇の厚さは自己愛の強さや執着欲のあらわれ。
などなど。声やしぐさも体系化されています。
管理人もまだまだ勉強中ですが、
そんな、一歩踏み込んだ人間観察に興味のある方、
どうぞ。
気になることなど、トピ立てはご自由に。