遡る事,紀元前450年・・・彼の伝説が無ければ我々の挑戦は始まらなかっただろう・・・
アテネにペルシャ軍が上陸することで始まったマラトンの戦い.
名将ミルティアデスの奇策によりアテネ軍はペルシャ軍に勝利した.
その勝利を伝えるべくフェイディピデスはアテネの城門を目指して走り続けた.
どれだけの距離を走ったのだろうか・・・
何を思って走り続けたのであろうか・・・
どんなにつらかったのだろうか・・・
今となっては知る由も無い.
彼は城門にたどり着いた.
そして勝利を民衆に叫び伝えた.
民衆の歓喜の叫びは天にも届くものであっただろう.
その歓喜の中,
フェイディピデスは息絶えた.
・・・それから2448年後の2008年.我々は走り始めた.
我々は何を伝えるべく走り続けるのか.
我々をゴールという城門で何が待ち受けているのであろうか.
フェイディピデスのような使命やそれによってもたらされる感動は,
我々は与えられてはいないし,もたらせないだろう.
その意味においては我々はフェイディピデスを凌駕することはできないだろう.
しかし,フェイディピデスが唯一持ち合わせなかったモノを我々は持っている.
『仲間』
我々には仲間がいる.共に走る仲間がいる.辛さを分かち合える仲間がいる.
だからこそ城門にたどり着いた我々が息絶えることは無い.
フェイディピデスの伝説は民衆によって語り継がれた.
我々は違う.
自らによって語り叫ぶのだ.
歓喜と伝説を.
自らによって刻むのだ.
歴史の1ページを.
困ったときには