- 詳細 2023年7月2日 14:14更新
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SAS（Special Air Service）は直訳すると特殊空挺部隊となるが、一般的にはイギリス陸軍の特殊部隊を指す。
創設の経緯
SASは、第二次世界大戦中に組織された世界初の特殊部隊であるが、現在一般的に知られているようなエリート部隊ではなかった。 そもそも、師団が手持ちの兵員や物資の中から本来の任務に影響を与えない範囲でその遂行を支援するための別働隊という発想から生まれた。また、Special Air Serviceという名称も、本来は存在しない空挺部隊が派遣されていると偽装するために付けられたものであった。このため、特別な訓練や装備を与えられた訳ではなく、普通のダイナマイトや銃器であったり、時に自らの腕力で駐機されている敵航空機の計器を破壊するなどしていた。しかしながら"Who Dares Wins（危険を冒す者が勝利する）"をモットーとして数々の後方かく乱、破壊工作を成功させた。 戦後、その高い有効性を評価されこんにちの特殊部隊のパイオニアとしての地位を築くこととなった。
部隊の性質上、第二次世界大戦が終結するとともに一旦解散したが、まもなくSASが正式連隊として編成された。この頃はまだ目立つ存在ではなかったが、1960年代におけるIRAのテロが激化に伴う専用の対テロ中隊(Counter Revolutionary Warfare)の編成をきっかけに一躍有名となる。 数々の実戦経験に基づく非常に高い能力を持ち、軍隊だけでなくS.W.A.T等の警察特殊部隊のモデルともなった。
部隊の歴史
1941年11月 陸軍将校デビット・スターリングの提案により、北アフリカの砂漠にて創設される。
1942年10月 正式にSAS連隊となる。
1945年10月 第二次世界大戦終結に伴い、一時解体する。
1947年1月 国防義勇軍に第21SAS連隊が創立される。
1951年 マラヤ斥候隊が創立される。
1952年 マラヤ斥候隊、第21SAS連隊となる。
1969年以降 北アイルランドでの治安維持任務に投入。
1980年 イラン大使館占拠事件、解決。
1982年 フォークランド戦争に投入。
1991年 湾岸戦争に投入
2001年以降 アメリカのアフガニスタン侵攻に伴う作戦に投入
2003年 イラク戦争に投入
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※TOP文章は、フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』からの引用です。
