70年代アメリカ映画の隠れた傑作。
麻薬中毒者の出口の無い状況をユーモアと悲哀、暖かみと冷徹さの微妙な均衡で描いた作品。1971年、真冬のニューヨークにてロケーション撮影敢行。
監督:Ivan Passer(イヴァン・パサー、又はイヴァン・パセル、又はアイヴァン パッサー)
長年ソフト化されていなかったが、2008/09に突然、(有)フォワードという謎の会社からわずか980円で発売!ジャケには誤植で『Bron To Win』の文字!ブロン??
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海賊版のようなヒドい画質にヒドい音響、しかも本来92分あるはずの上映時間が83分に!
にもかかわらず、映画自体の素晴らしさは揺るがない!
主演:ジョージ・シーガル。
【Ivan Passer監督略歴】
○1933年チェコ、プラハ生まれ。高校退学後、煉瓦工や鋳造工など幾つかの職を転々とした後、プラハ映画高等学院(FAMU)で学び始めるが2年後、素性がユダヤ系であるという理由で退学に。だが退学後も映画界に留まり続け、助監督としてミロス・フォアマン等の作品についた。その後、フォアマンの共同脚本家(『ブロンドの恋』、『消防士の舞踏会』)を務めながら、処女長編『Intimni osvetleni(親密な照明)』を発表し批評家から絶賛を浴びる(69年にアメリカで上映され翌年ニューヨーク批評家協会賞受賞)。68年春、自作編集の為にイギリスに赴いていたところ、ソビエト軍がプラハに侵攻したため、アメリカで『パパ/ずれてるウ!』準備中のフォアマンに合流すべく渡米。
後年の代表作は1979年にユナイテッドアーティスツで撮った『Cutter's Way』。しかし本作は同時期に公開されたマイケル・チミノ『天国の門』の批評的、興行的失敗のあおりを食ってアメリカでは1981年まで公開されなかった。この作品は、片目、片腕、片脚を失ったベトナム帰還兵とその親友が協力して巨悪に立ち向かうという時代を10年逆行したかのようなバディフィルムであるとの事。ジェフ・ブリッジス出演。観たい!!